第四百七十話 【緒戦】グロンギ襲来その十六
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「こうした時こそだ」
「油断しないことね」
「そうだ、だからだ」
「勝って兜の緒を締めろ」
「そういうことだ」
「スサノオが出て来れば」
神である彼がというのだ。
「その時はね」
「また戦うからな」
「そうね、それじゃあ」
「行くぞ」
こう言ってだった。
戦士達は身構えた、そして。
前を見据えた、するとそこにン=ダグバ=ゼバが出て来た。そうして戦士達に対して言ってきのだった。
「君達の戦いは見せてもらった」
「そうか」
「存分に。いい戦いだった」
エンタープライズにも答えた。
「実にな」
「そしてだな」
エンタープライズは構えを崩さずスサノオに応えた。
「次はお前がか」
「いや、今は止めておこう」
スサノオは悠然として返した。
「戦うことは」
「次か」
「そう、君達と次に戦う時にだ」
その時を指定してきた。
「私は君達と直接戦う」
「そうするか」
「それでどうか」
「来るなら受けて立つ」
エンタープライズは一言で答えた。
「それだけだ」
「それが返事だね、君達の」
見れば誰も反論しなかった、その沈黙こそが返答だった。
スサノオはその返答を受けてまた言った。
「わかった、では一ヶ月後またここに来させてもらう」
「その時にですね」
「君達と決戦を楽しみたい」
今度はベルファストに答えた。
「是非な」
「わかりました。では一月後に」
「再びだな」
「お会いしましょう、そして」
ここでだ、ベルファストは。
微笑みをきりっとさせてだ、スサノオに告げた。
「その時に貴方に勝ちます」
「グロンギとだね」
「貴方自身に」
こうスサノオに告げた。
「そうさせて頂きます」
「その言葉しかと受けた」
「ではですね」
「一ヶ月後を楽しみにしている」
スサノオもこう返した。
「そしてだ」
「その時にですね」
「私は君達を見よう」
「それでは」
「告げたいことはこれで全てだ」
まさにというのだ。
「ではだ」
「帰るか」
「私の今の居場所にな」
「そうするか」
「ではな。また会おう」
スサノオはこう言ってだった。
その姿を消した、後には何も残れなかったが。
戦士達は彼がいなくなってからお互いに話した。
「何度見てもね」
「恐ろしい威圧感だ」
赤城と加賀が話した。
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