第2話 模擬戦闘(前編)
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これが、NPCが主人の命令無しに自分で考えて行動し、その結果を省みている初の事例である事にモモンガもナバナも気付いていなかった。
エントマが部屋から出た後、ナバナはクラックを開いてヘルヘイムの森に降り立った。
そこで夢の中で受け取った戦極ドライバーを装着する。
「......確か、ヘルヘイムの果実を掴めば良かったんだったか?」
ヘルヘイムのそこら中に生えている果実を4つ掴んだ瞬間、ナバナの手の中でヘルヘイムの果実が巨大な錠前へとその姿形を変えていく。
オレンジの形、パイナップルの形、イチゴの形、バナナの形をした錠前ーーーロックシードに変わった。
「これで......変身に必要な物は揃ったのか。となると後は実践する相手だな......」
逡巡し、ナバナはモモンガに連絡を取っていた。
『どうされましたか?ナバナさん』
「モモーーーアインズさん。魔獣か精霊を用意できませんか?」
『魔獣や精霊......ですか?』
「少し、試したい事がありまして」
『......それは戦闘訓練......ということですか』
「ええ、その通りです」
『......そうですか。では私と模擬戦をやりましょう』
「模擬戦......ですか?」
『こちらも確認しておく事があるので、都合が良ければ、ですが』
「それは丁度いい。是非お願いします」
『ではナザリック第六階層のコロッセオにいらして下さい』
「分かりました。ありがとうございます」
通話が終わり、ナバナは小さく息を吐いた。
「......エントマと仲直りしてから行くか」
ナバナはヘルヘイムの森からナザリックの部屋に戻り、ドア外にいるエントマに話し掛けるのだった。
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