暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘と提督とスイーツと・76
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が潜水艦だ。好き嫌いが激しいとかグルメだとかそういう話じゃなく、出された物を残したくないと多く出されても無理して食べようとする奴が続出した。今は作る側が量を調節する事でそういう騒ぎは起きなくなったけどな。

「しかも、普通に美味しいから余計に腹立たしいでち」

「お褒めにあずかり光栄だな」

「皮肉で言ってんでち!全くもう……」

 勿論、からかうために作ったとはいえ料理に手抜きはしていない。メインのゴーヤチャンプルーは肉と豆腐を大きめにして食べ応えを出し、味噌汁も沖縄風だ。沖縄の味噌汁って濃い目のかつお出汁に玉ねぎや人参、白菜やチンゲン菜なんかの葉物野菜、それにスパムを入れて煮込んで味噌で味付けし、仕上げに卵を落として好みの固さになるまで茹でてから食べるっていうなんともボリュームのある物なんだ。実際沖縄の人ってどんぶり一杯の味噌汁をおかずに飯を食うらしいからな。今回は普通の茶碗に盛ってあるけどな。小鉢はにんじんしりしり。千切りにしたにんじんとツナを炒め合わせて、味付けして卵で綴じた沖縄料理だ。後は漬物に白飯を添えて、俺流の沖縄風定食の出来上がりって訳さ。

「ふぅ……お腹一杯でち」

「お粗末様。デザートもあるが、食べるか?」

「うぅ〜、今はお腹がはち切れそうでち。後にしま〜す……」

「おいコラ、でち公!……寝ちまいやがった」

 満足げに腹をさすりながら、執務室のソファで横になった途端にすぅすぅと寝息を立て始める。ま、日頃から無理させてるからな。たまにはゆっくり寝かせといてやるか。




 




「んん〜……?はっ、ごーや寝てたんでちか?」

「おはよう寝坊助、飯食ってそのまま寝といて何言ってやがる」

 牛になるぞ牛に。まぁ、牛みたいなおっぱいに成長してくれるのは一向に構わんがな?(ゲス笑)

 時刻は1500、3時のおやつ時だ。狙い澄ました様な時間に起きやがる。

「ほらよ」

 タイミングよく起きちまったからな、用意しといたもんを食わせない訳にはいかんだろう。冷蔵庫から切り分けておいた『それ』を取り出し、でち公の前に置いた。

「てーとく、これは……」

「おいおい、寝惚けてんのか?お前のリクエストしたフルーツタルト……だろ?」

 それと残ったフルーツでフルーツティーも淹れたんでな、それもついでに出してやる。でち公の目は既に目の前で輝くフルーツタルトに釘付けだ。

「ふおおおおお……こっ、これっ!食べていいんでちか!?」

 これが犬ならご馳走を目の前に涎ダラダラで尻尾ちぎれそうな位振り回してる絵になるんだろうな。

「良いぞ。そもそも、食っちゃ悪いんなら目の前に置かんわ」

「じゃあ、いっただっきまーす♪」

 でち公め、フォー
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