第135話
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〜カレイジャス・ブリッジ〜
「ふふ、よく戻られました。再びこうして貴方とブリッジで話せること、嬉しく思いますよ。」
「本当にご無事でよかったです。」
カレイジャスに乗り込んだ後オリヴァルト皇子とセドリックは順番にアルゼイド子爵と握手して改めて再会の挨拶をした。
「フフ……こちらのセリフです。大変なご心配とご迷惑をおかけした。殿下達の御活躍に皇太子殿下の帰還、仮面越しに眩しく映ったものです。お互いに多くのものを喪い――――――そして得たようですな。」
「はい――――本当に。ご息女や彼らを見ていると。」
アルゼイド子爵の言葉に頷いたオリヴァルト皇子はセドリックやアルゼイド子爵と共にアリサ達へと視線を向けた。
「……面映い限りです。」
「トヴァルも知ったら喜ぶだろうね。」
「ええ、そうでしょうね……」
オリヴァルト皇子の言葉にラウラは謙遜した様子で答え、フィーの推測を聞いたサラは静かな表情で頷き
「えっと……リィン君達やエステルさん達との戦闘によるダメージもそうですが、”呪い”による後遺症とかは大丈夫なんでしょうか?」
「ああ。フェミリンス殿と言ったか。彼女がかけてくれた治癒術で傷は完治しているし、後遺症もないから心配無用だ。」
「ふふ、フェミリンスさんはアイドスさんやサティアさんと違って、治癒術は専門分野じゃないのに、今まで”呪い”によって蝕まれた子爵閣下をすぐに復帰させるなんてさすが”女神”ですよね。」
「まあ、何だかんだ言っても彼女は”女神”なんだから、そのくらいは朝飯前でしょうね。」
トワの質問に答えたアルゼイド子爵の話を聞いたアネラスとシェラザードは苦笑していた。
「それにしても、”空の女神”自身が編み出した”神術”と”神技”を”空の女神”の子孫であるエステルさんが”空の女神”自身から受け継いでいたとは……いや〜、エステルさんが子爵閣下を”呪い”から解放した場面に立ち会えなかったのは本当に残念でしたね。」
「はい。それに教会としては是非とも”空の女神”の”神術”と”神技”を受け継いでいる上”空の女神”の子孫でもあられるエステルさんを”巫女”――――――いえ、”聖女”として迎えて教皇猊下と共に教会を導いて欲しいのですが………」
「エステルが”巫女”や”聖女”って……一番ありえない組み合わせだろ。」
「師匠やティナさんみたいな”おしとやかさ”や”清楚”とはかけ離れているものね。」
「あはは……シスター姿のエステルお姉ちゃんも見てみたいですけど、やっぱりエステルお姉ちゃんは”遊撃士”が似合っていますものね。」
若干残念そうな表情を浮かべているトマスの話に同意したロジーヌは複雑そうな表情で呟き、ロジーヌが呟い
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