第135話
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エ)を含めた共和国の多くの犯罪組織が連合によって抹殺されたから、結果的には連合が共和国が長年抱えていた問題の一つである政府と犯罪組織との癒着が解決されたのよね………」
「とはいっても、連合―――――いや、メンフィル帝国と繋がっている”裏”の勢力が旧共和国領内で台頭し始めた事を考えると、に黒月を含めた共和国の犯罪組織を抹殺した真の目的は連合が旧共和国の”表”と”裏”の双方を掌握する為だったかもしれんな。」
「”メンフィル帝国と繋がっている裏の勢力”だと?」
「一体どんな組織が旧共和国で台頭し始めたんですか?」
複雑そうな表情で呟いたエレインに続くように答えたジンの話が気になったユーシスは眉を顰め、サラは真剣な表情で訊ねた。
「”ラギール商会”という名の商人の組織だ。」
「?何故商人達の組織が”裏の勢力”なのだろうか?」
「多分だけど、”取り扱っている商品”に”問題”があるからだと思うよ。」
ジンの答えを聞いて新たな疑問を抱いたガイウスの疑問にフィーが答え
「うーん、それがそうでもないんだよね〜。」
「ミリアムちゃん……?」
「その口ぶりだと、その”ラギール商会”という組織の事をミリアム――――――いえ、”情報局”は知っているのかしら?」
疲れた表情で呟いたミリアムの言葉が気になったエマは不思議そうな表情を浮かべ、アリサはミリアムに訊ねた。
「うん。その組織は元々クロスベルに”黒月”と同時期に新たな”裏の勢力”として現れた事で、情報局では警戒・調査対象だったし、しかもギリアスのオジさん達が”六銃士”に嵌められた”西ゼムリア通商会議”の件で”赤い星座”と”黒月”がクロスベルから撤退した後、”銀”を”黒月”から引き抜いたらしいんだよね〜。」
「” 銀”ですって!?」
「……驚いた。その”ラギール商会”っていう組織は”銀”まで手駒にしているんだ。」
ミリアムの話を聞いたサラは厳しい表情で声を上げ、フィーは目を丸くし
「教官。その”銀”というのは何なのだろうか……?」
サラの様子が気になったガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「……”銀”っていうのはね――――」
そしてサラはその場にいる全員に東方に伝わる伝説の暗殺者――――”銀”という人物の事について説明した。
「カ、カルバード共和国に伝わる伝説の暗殺者!?」
「まさかカルバードにそのような存在がいるとは……」
「そしてそのような存在を手駒にするという事は、その”ラギール商会”という組織はどう考えてもただの商人達ではないようだな。」
説明を聞き終えたアリサは驚き、ラウラは真剣な表情をし、ユーシスは厳しい表情で考え込んだ。
「あのー……
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