第135話
[5/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
文句を言い、ミントについて考え込んである事に気づいたセリーヌは目を細めた。
「話を戻すが……エステル殿という例を考えると、エステル殿のようにメンフィル帝国の後ろ盾がある上其方達教会の関係者達にとっては”神聖な存在”も傍にいるリィンもそうだが、リィンの”身内”が其方達教会にとっては看過できない存在になろうともそう簡単に危害を加えるといった事等するつもりは毛頭ないという事か。」
「ええ。そもそも今のリィン君の周りはエステルさんの時以上に我々教会にとっては”神聖な存在”が傍にいるのですから、メンフィル帝国の件を抜きにしてもそう簡単に手出しする事なんてできませんよ。」
「た、確かに言われてみれば、今のリィン君の周りにはエステルちゃんの時以上に教会の人達にとっては”神聖な存在”に該当する種族たちがたくさんいますよね……?」
「ハハ、ユリーシャ君にレジーニア君、そしてルシエル君率いる天使部隊と”天使族”だけでもエステル君と比べても桁違いだからねぇ。」
「アハハ……しかもミントちゃんとフェミリンスさんがいるエステルお姉ちゃんのように、”竜族”はセレーネちゃん、”女神様”はアイドスさんがリィンさんの傍にいますものね……」
アルゼイド子爵の指摘に答えた後苦笑したトマスの話を聞いたアネラスは冷や汗をかき、オリヴァルト皇子とティータは苦笑していた。
「そういえばアンリエット――――――死霊の件で思い出したけど、もう一人の死霊――――――リタだったかしら?彼女が去り際に残した言葉から察するにこの戦争もそろそろ”決着”の時が近づいているのはほぼ間違いないでしょうね。」
「そうね……今回の件で連合はクロイツェン州、ノルティア州、ラマール州、サザ―ラント州の四州の内の三州を支配下に置いた事で、現エレボニア帝国政府や正規軍は相当追い詰められている状況なんでしょうね……」
「帝国の”屋台骨”だったザクセン鉄鉱山に加えてRF(ラインフォルトグループ)の大規模な軍需工場が集中しているノルティア州に加えて帝国の海運を一手に担っていたラマール州が連合の支配下に置かれた事は政府や正規軍にとっては相当不味い状況に陥っているはずだよ。」
「ええ……戦車や機甲兵、銃等の兵器や武器の量産もそうだけど、戦争に必要な資金や物資の入手も厳しくなっているはずよ。」
「しかも東部に関しては帝都の近郊都市である”トリスタ”まで連合の支配下に置かれた事で、既に帝都は東部から喉元に刃を突き付けられているようなものだな。」
ある事を思い出したセリーヌの指摘にエマは複雑そうな表情で頷き、アンゼリカとサラは静かな表情で推測し、ミュラーは複雑そうな表情で呟いた。
「普通、そこまで劣勢の状況に追い込まれたら、国を守る為にもエレボニア帝国が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ