第135話
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事実が聞こえたんだが……」
「もしかしなくても、セリーヌって人の姿になれるの〜!?」
一方ある事に気づいたマキアスは表情を引き攣らせ、ミリアムは興味ありげな表情でセリーヌを見つめて訊ねた。
「え、ええ、実は……」
「人の姿はあんまり好きじゃないのよ。全く、何でZ組じゃないアタシまで……」
「フン、何を”今更”な事を言っている。――――――それよりも気になっていたが、”Z組全員”という事はリィンとセレーネも含まれているのか?」
「あ………」
「リィン様とセレーネ様も含めるとなると、お二人に連絡する方法を考えなければなりませんわね。現状、紅き翼は灰獅子隊への連絡手段を持ち合わせていないのですから。」
「それに例え連絡できたとしても、あの二人がこっちの頼みに応じるかよ。今のリィンは完全に軍務最優先の軍人思考のようだから、”軍務”には無関係のあたし達の”試練”とやらに応じない可能性の方が高いわよ。」
ミリアムの疑問にエマがセリーヌを気にしながら答えるとセリーヌは疲れた表情で答え、セリーヌの言葉に呆れた表情で指摘したユーシスはある疑問を口にし、ユーシスの疑問を聞いたアリサは不安そうな表情を浮かべ、複雑そうな表情で呟いたシャロンの言葉に続くようにサラは厳しい表情で答えた。
「いえ、その点は大丈夫です。わたしもそこが気になってロゼさんにリィン君達の事を訊ねたら、『正確に言えば蒼と紅の起動者とその準起動者達に試練を受けてもらう必要がある』って言っていましたから、リィン君達はいなくても大丈夫です。」
「え……蒼と紅の起動者という事はクロウさんだけじゃなく、僕もですか。」
「フム……ならば、それぞれの”騎神”の準起動者としてZ組のみんなのようにオルディーネとテスタロッサを援護できる私やトワ、それにアッシュ君もその中に含まれているのか。」
「ハッ、”試練”の内容がどんなものかは知らねぇが、ここまで来て除け者にされたらそれはそれで腹が立つから、めんどくせぇが付き合ってやるしかなさそうだな。」
トワの答えを聞いたセドリックは呆けた声を出し、アンゼリカは考え込みながら呟き、アッシュは鼻を鳴らして不敵な笑みを浮かべた。
「フフ、話は決まったみたいだね。ならば明後日までは各地からの支援要請を片付けつつ各地や連合、そして帝国軍の状況を調べて明後日になれば、ガラ湖に向かうとしようか。」
「はい……ッ!」
そしてオリヴァルト皇子の言葉にアリサ達は力強い返事をした――――――
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