第135話
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をどうにかするって言っても、黒の騎神の起動者はギリアスだから、今の俺達じゃどうしようもねぇだろ。」
「そうだな……そもそも現状の戦力だけで帝都に乗り込む事自体が不可能だな。」
セドリックの疑問に対してセリーヌは目を細めて呟き、オリヴァルト皇子とクロウは疲れた表情で呟き、クロウの意見にミュラーは重々しい様子を纏って同意した。
「えっと……今後の方針の事なんですけど……実はロゼさんから連絡があったんです。」
「え……お、お祖母ちゃんからですか?一体どのような連絡が……」
その時トワが遠慮気味な様子で申し出、トワの申し出を聞いたエマは不思議そうな表情で訊ねた。
「ロゼさんの話によるとレン皇女殿下からの連絡で今から1週間以内にロゼさんも連合の協力者として連合による召喚がある内容を伝えられたらしくて、それを知らされたロゼさんが連合に召喚される前に”ロゼさんの最後の役割”を果たしたいから、二日後に私達にミルサンテの近くにある”月霊窟”に来てくれって。」
「”ロゼの最後の役割”ですって……?」
「その話も気になるが、レン皇女殿下からの連絡というのも気になるね。」
「ええ……連合がロゼさんを召喚するという事は、1週間以内に連合と帝国軍の大規模な戦い、もしくは決戦が始まるという事にもなりますし……」
「当然その大規模な戦いや決戦にもリィン様達――――――”灰獅子隊”も何らかの形で関わる事になるかと。」
「リィン……」
トワの話を聞いたセリーヌは眉を顰め、アンゼリカとラウラはそれぞれ複雑そうな表情で呟き、静かな表情で呟いたシャロンの推測を聞いたアリサは辛そうな表情でリィンを思い浮かべた。
「トワ会長、お祖母ちゃんはそれ以外に何か言っていなかったのですか?」
「うん、他にも伝えられたことがあってね。なんでも”月霊窟”は代々の巡回魔女が穢れを払ってきた”水鏡”の霊窟だからそこは真実を映し――――――『黒の史書』の本体とも繋がっていると思われる場所だとの事だよ。」
「その名をここで聞くとは……」
エマの質問に答えたトワの話を聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中オリヴァルト皇子は真剣な表情で呟いた。
「『帝国の呪いについての最後の真実が知りたければ来るがよい。我が真名と使命に賭けてヌシらの疑問に答えてみせよう。必要なのはZ組全員とセリーヌの試練だけど、セリーヌには人型になってZ組と共に試練に挑む事を伝えるように』だって。」
「へ!?」
「お、お祖母ちゃんがそんなことを……?」
トワのロゼからの伝言を知ったセリーヌは困惑の表情で声を上げ、エマは戸惑いの表情で呟いた。
「というか今、さり気なくとんでもない
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