第135話
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黄昏”の件が終わったら、是非ともティオ君に春が来たことをお祝いしなくちゃならないね♪」
「その前に貴様には山ほどやる事があるだろうが、阿呆。」
苦笑しながら答えたトマスの話を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ティータは驚きの声を上げ、アガットは信じられない表情を浮かべ、アネラスは冷や汗をかいて苦笑し、興味ありげな表情を浮かべた後呑気に笑い始めたオリヴァルト皇子をミュラーは顔に青筋を立てて睨んで指摘し
「クスクス、どうやらロイド様はリィン様と”同類”のようですわね♪」
「そうね……さすがにリィン程ではないと思いたいんだけど……」
「くっ……可憐かつスタイルも抜群のエリィ君だけに飽き足らず、あのイリア・プラティエと並ぶアルカンシェルの超人気アーティストであるリーシャ・マオに加えてティオ君、そしてまだ私達も知らない女性達まで侍らすとは……!リィン君といい、ロイド君といい、何故世の中はこんなにも不公平なんだ……!?」
「ア、アンちゃん……」
「その意見には全面的には賛成だが、”女”で、しかも大貴族の令嬢のお前が言うセリフじゃねぇだろ。」
からかいの表情を浮かべて呟いたシャロンの推測にアリサはジト目で同意し、悔しそうな表情で声を上げたアンゼリカの様子にトワが冷や汗をかいている中、クロウは呆れた表情で指摘した。
「色々と話が逸れてしまったが、結局その”ラギール商会”とはどのような犯罪組織なのだ?」
「ん〜、それなんだけど、現在情報局が把握している限り”犯罪自体は行っていないんだよね〜。”」
「”犯罪自体は行っていない”……一体どういう事なんだ?」
話を戻したアルゼイド子爵の質問に答えたミリアムの話が気になったガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「そのままの意味だよ。”ルバーチェ”や”黒月”のような非合法ビジネスをしている訳じゃないんだ〜。法律上問題がない商品なら”何でも扱って、誰にでも販売している”だけだよ〜。」
「法律上問題がないとはいえ、”商品なら何でも扱う”や”誰でも販売する”って言い方から察するに、例え客が犯罪者だろうとどこぞのマフィアだろうとそいつらが望む商品が”法律上問題がなければ、販売する”って事か?」
ミリアムの説明を聞いてある事に気づいたクロウはミリアムに確認した。
「そだよ。ラギール商会も黒月のようにクロスベルに進出した時も当時のクロスベル最大のマフィアの”ルバーチェ”と抗争したりしたけど、今の所違法な裏取引は確認されていないんだ〜。」
「”裏”の取引の時点で違法もクソもねぇだろうが。」
「……話を聞いた感じでは”犯罪組織”ではないようだが………」
「そうね。だけど、それは情報局ですらも把
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