第135話
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た言葉を聞いたアガットとシェラザードは呆れた表情で呟き、ティータは苦笑していた。
「しかし、今回はエステルさん達の助力がなかったら冗談抜きで不味かったな……」
「ああ……”魔神”のベルフェゴールと多くのアンデッド達を操る”死霊使い(ネクロマンサー)”のアンリエットの守りに、子爵閣下を蝕んでいた”呪い”……どれもオレ達の力だけでは超えられなかった可能性は高かったな。」
「つーか、リタにアンリエットだったか?アンタ達教会の関係者達はあの二人がシュバルツァー達に協力している事に関して見逃してよかったのかよ?アンタ達は”悪霊退散”とかもやっているんじゃねぇのか?」
「ちょ、ちょっと、アッシュ……」
疲れた表情で呟いたマキアスの言葉にガイウスは頷き、アッシュはトマスとロジーヌに視線を向けて問いかけ、アッシュの問いかけを聞いたエリオットは冷や汗をかいた。
「それは………」
「―――――少なくてもリタさんに関しては”冥き途”――――――死者達の魂を”冥界”へと導く役割を務めている事で”上”の方から”手出し無用”のお触れが出ていますし、アンリエットさんは………死霊である事に加えて死霊使い(ネクロマンサー)である事を考えると正直、”外法認定”されてもおかしくないのですが、彼女はアイドス様――――――異世界の女神の”眷属”である事に加えてリィン君の使い魔を務めている事でメンフィル帝国の所属でもありますから、星杯騎士団――――――いえ、七耀教会が彼女の抹殺の為に動く事はないでしょう。もし私達教会の関係者がアンリエットさんに危害を加えようとすれば、アイドス様やリィン君達が阻止するでしょうし、最悪はメンフィル帝国自体がその件を口実にして七耀教会に”戦争”を仕掛けてきてもおかしくありませんからね。幾ら教会がメンフィル帝国を危険視しているとはいえ、結社すらも滅ぼすような国相手に自ら藪をつついて蛇を出すような事はしませんよ。」
一方ロジーヌは複雑そうな表情で答えを濁している中トマスは静かな表情で呟いた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「そのアンリエットという幽霊の関係者である方々が彼女を七耀教会の刺客から守る事に関しては理解できるのですが……メンフィル帝国は一個人の為にそこまでするのでしょうか?」
「常識で考えればありえないんだが、メンフィルの場合はエステルという”前例”があるから、教会がそんな風に考えてもおかしくないかもしれんな。」
「え……という事はまさか、エステルさんもかつて教会から”外法認定”されかけて、それを知ったメンフィル帝国が教会に”戦争”を仕掛ける事を脅迫して、エステルさんを守ったんですか……!?」
「ええ、我々も後で知ったのですがエステル君はかつて”リベールの異変”で七の至宝(セプトテ
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