暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第六百二十六話 皇室と茶道その二

[8]前話 [2]次話
「本当に」
「そうね、今はね」
「茶器の献上もあるってことだし」
「かなりだね」
「はい、和歌や雅楽の次華道と同じだけ」
 部員も話した。
「関りが深いです」
「そうなんですね」
「日本文化として」
「流石に和歌には負けますが」
 それに雅楽にはというのだ。
「ですが」
「茶道もですね」
「はい、皇室と縁が深く」
「皇室の方を侮辱されると」
「怒りを感じます」
「そうですか」
「そして起源の主張を言われても」
 そうされてもというのだ。
「やはり」
「怒りますか」
「お茶を飲む様になったのは中国からです」
 この国からというのだ。
「まずは」
「結構古くから飲まれてるんですよね」
 その中国出身の蝉玉が言ってきた。
「三国時代にはもう」
「そうでしたね」
「ずっと高価で」
 それもかなりだ。
「皇帝位しか飲めなくて」
「日本でもでした」
「そうでしたね」
「ですが」
 それでもというのだ。
「それが宋辺りからでしたね」
「次第に皆から飲まれる様になったんですよね」 
 蝉玉は部員に応えた。
「五代十国の時にやたらお茶を作って輸出していた国もあって」
「そうしたこともあって」
「お茶が広まって」
「日本では茶道が普及して」
 その茶道をする中で話した。
「お茶も多く作られて」
「それで、ですね」
「一般庶民も飲む様になりました」
「お百姓さんや町人さんも」
「江戸時代には普通に」
 それこそというのだ。
「飲む様になりました」
「そうでしたね」
「ですから」
 それでというのだ。
「そうした歴史を見てもわかる通りに」
「茶道は日本のものですね」
「中国から伝わって」
 お茶がというのだ。
「出来たものです」
「元々はお寺で形成されましたね」
 このことはスターリングが言ってきた。
「茶道は」
「修行中の眠気醒ましに」
「カフェインで、ですね」
「お茶の中の」
「それで目を覚まして」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「修行に励む為に」
「飲んでいましたね」
「そうでした」
 まさにというのだ。
「千利休さんもお坊さんですし」
「出家していますね」
「服を見てもわかる通りに」
 肖像画のそれをというのだ、千利休の肖像画といえば僧侶の服を着ているそれがこの時代でも伝わってる。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ