第三百二十五話 総帥さんのお言葉その十四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「それであっちじゃ高野豆腐もだよ」
「考えたの」
「そう言われれるよ」
「高野山のじゃないの」
「諸説あるんだよね」
この食べものについてはだ。
「武田信玄さんが考えたとも言われてるし」
「伊達政宗さんともなのね」
「関西以外じゃ氷豆腐って呼ぶからね」
高野豆腐でなくだ。
「それでなんだ」
「伊達政宗さんともなのね」
「言われてるんだ」
「そうなのね」
「それでその政宗さんがね」
「ずんだ餅考えだしたのね」
「仙台の代表的なお菓子の一つだけれど」
そのずんだ餅はだ。
「それはね」
「仙台のヒーローが考えだしたのね」
「そう言われてるね」
「それも面白いわね」
「そうだよね、結構面白い人だしね」
伊達政宗さんという人はだ。
「調べてみたら」
「ずんだ餅以外にも」
「色々逸話があってね」
「そうなのね」
「ただ歳を取ってから歯周病で歯が殆どなくなってたみたいだよ」
「歯周病は大変ね」
「歯はちゃんとしないとね」
健康の為にだ。
「駄目だね」
「そうよね」
「歯が抜けると辛いからね」
どうしてもだ、このことは。
「乃木大将も結構歯がなくなっていたそうだし」
「あの人もなの」
「太宰治もね」
この人もだ。
「結構ね」
「歯が抜けていたの」
「そうらしいよ」
「太宰ってお顔いいけれど」
香織さんはそのずんだ餅を食べながら僕に言ってきた、おはぎにきなこ餅にこちらも用意してくれているのだ。
「それでもだったのね」
「あの人は色々あったしね」
「お酒好きで麻薬もやってたわね」
「一時ね」
その治療に精神病院に入れられたことがある、これがあの人間失格の元になっているし前期にHUMAN LOSTも書くきっかけになっている。
「そうした生活だったから」
「歯も抜けたのね」
「そうだと思うよ」
「そうなのね」
「それで政宗さんもね」
「歯が殆どなくなっていたの」
「そうみたいだよ」
晩年はだ。
「どうやらね」
「そうなのね」
「だから噛むにしても」
このことは容易に想像がつくというかわかることだ。
「苦労したと思うよ」
「晩年は」
「やっぱり歯があってこそだよ」
何といってもだ。「ものも噛めるし」
「味わえるわね」
「その分ね」
「そうよね」
「だから食べることも」
政宗さんはかなり食道楽だったにしてもだ。
「苦労されていたよ」
「そう思うと残念よね」
「ずんだ餅もね」
ご自身が生み出したそれもだ。
「歯がないとね」
「食べられないわね」
「お餅なんてそのまま食べたら」
噛まないでだ。
「それこそだよ」
「喉をつまらせるわね」
「そうなるから」
入れ歯もないとそれこそだ。
「駄目だよ」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ