暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第六十五話 心配していてその二十九

[8]前話 [2]次話
「深淵もこっちを見ていて」
「相手の方もなの」
「相手に引き込まれる」
「その深淵が嫌いな相手で」
「それでその人達ともね」
 まさにというのです。
「一緒になるっていう意味なの」
「今のお話のことね」
「そうなるっていうから」
 だからだというのです。
「気をつけないといけないのよ」
「自分もそうなるの」
「そう、だからね」
「私も気をつけないといけないのね」
「人を嫌いになって」
 そうしてというのです。
「その人を嫌うあまりね」
「ずっと見ていて」
 そしてというのです。
「自分も自然となのね」
「その人に無意識のうちに影響されるのよ」
「そうなったら怖いわね」
「だからよ」
「私も気をつけないとね」
「そう、いいわね」
「ええ、いつも気をつけるわ」
 私はお母さんに答えました、そうしてです。
 明日も阿波野君が教会に来ることはわかっていました、それが最近のいつものことなので。それで彼に聞くことにしてこの日は他のことをしました。


第六十五話   完


                   2020・5・22
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ