第十七話 裏側のことその十
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「まさにな」
「悪でしょ」
「そうだ、ペットのことといいな」
「帰国事業のことも」
「悪だ」
その通りだと娘に述べた。
「お父さんもそう思う」
「そうよね」
「こんな人達にもなるなよ」
「絶対によね」
「こうなったら地獄に落ちるぞ」
それこそという言葉だった。
「それかだ」
「餓鬼になるわね」
「どちらかだ」
「地獄か餓鬼になるか」
「どちらも嫌だろ」
「それはね」
「餓鬼は地獄よりも辛いかも知れないが」
父はさらに言った。
「それでもな」
「地獄に落ちることもね」
「嫌だな」
「ええ、しかしこうしたことは」
先は暗い顔で述べた。
「絶対によね」
「そうだ、絶対にするな」
「人を地獄に送ることも」
「その後で知らん顔をすることもな」
「その口で偉そうに他の人にあれこれ言うことも」
「こんなことは恥知らずも極まっていないと出来ない」
それこそというのだ。
「人間ですらなくならないとな」
「餓鬼ね」
「それか悪意の塊のな」
「そうした意味の悪魔ね」
「そこまでならないとな」
「出来ないのね」
「本当にそうなるな」
絶対にというのだ。
「いいな」
「そうよね、そうなったらね」
咲も述べた。
「地獄に落ちてもね」
「当然だな」
「そうした人こそね」
「餓鬼になってな」
「地獄に落ちるわね」
「そうなるんだ」
まさにというのだ。
「本当にな」
「そうよね」
「だからな」
「それでよね」
「注意してな」
そうしてというのだ。
「そうはなれなくてもな」
「ならない様にするのね」
「そうするんだ」
「人間のままでいるわね」
咲はここでこの言葉を出した。
「私も」
「そうするんだ」
「私もそうなるのは嫌だし」
「お前自身もだな」
「絶対にね」
それはと言うのだった。
「何があってもね」
「そう思うならな」
「気をつけていって」
「そうした人とも交わらない」
「そうするんだ」
「それで自分を磨かないと駄目なのね」
このことにも気付いたのだった。
「やっぱり」
「それはね」
母もその通りだと答えた。
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