第四百七十話 【緒戦】グロンギ襲来その九
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「あとカツサンドもです」
「こちらも日本という国のものと思います」
「ハムカツのこのサンドイッチも」
「こちらも」
「そうなんだよね、俺も知らなくて」
クウガは少女達に答えた。
「イギリスで驚いたよ」
「イギリスがロイヤルでしたね」
こういったのは夕立だった。
「そうでしたね」
「俺達の世界で言うとね」
「そうでしたね」
「それでイギリスではね」
クウガは夕立に話した。
「サンドイッチはあっても」
「こうしたサンドイッチはないですね」
「そうなんだ」
「ツナサンドも」
「ないんだ」
ロイヤルの面々に好評のこのサンドイッチもというのだ。
「他のサンドイッチもね」
「サンドイッチはユニオンでも食ってるけれどな」
ヴェスタルはハムサンドを食べている。
「確かにツナサンドはないよ」
「やっぱりそうだね」
「五代さんのお国のだな、けれどな」
それでもとだ、ヴェスタルはさらに言った。
「あたしもさっき食ったけれど」
「美味しいんだ」
「ああ、いいな」
クウガに笑顔で話した。
「だから美味くて栄養のあるもの食ってな」
「そしてよく休んでだね」
「また戦うな」
「そうするんだね」
「ああ、食ったら寝て」
そしてというのだ。
「またな」
「戦おうね」
「そうするな」
「私達もだ」
アークロイヤルは今度は牛乳を飲みつつ言った。
「食事の後はな」
「休んでだね」
「また戦う、戦いはまだ続いているからな」
だからだというのだ。
「そうしてくるな」
「それじゃあね」
「うむ、そうさせてもらう」
こう言って実際にだった。
食べ終わった少女達は手当ても受けそのうえで睡眠も摂った、そうしつつ戦っていったが戦いはまだ続いていた。
翔鶴は数体のグロンギを艦載機達で倒してから眉を曇らせた。
「本当によく出て来るわね」
「わかっていることでも」
共に戦う綾波も言ってきた。
「この数は」
「かなり辛いわ」
「ええ。けれど負けない」
「そうね、負けたと思ったら」
「諦めたらそれで終わり」
敗北が決まってしまうというのだ。
「そうなる」
「そうよね」
「そう、だから」
それでというのだ。
「このまま戦っていこう」
「例え辛くても」
「そうして戦っていって」
そしてというのだ。
「最後まで立っていよう」
「悲観するよりも戦うことね」
「翔鶴さんはいつも悲観し過ぎ」
彼女のその気質の話もした。
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