IS-H-02
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りと拒否の言葉を伝える。
てか、今さらこんなきつい事を毎日なんて続けられんわ!!
俺が箒の言葉に重ねるように拒否の言葉を告げると、箒は顔を真っ赤にしていかにも怒っていますというような顔に変化した。
やばい。
「〜〜、ええい、勝手にしろ! この貧弱者めが!!」
ひゅんひゅんと、竹刀が俺めがけて飛んでくる。もちろんのこと疲労困憊で動く事を拒絶していた俺がそれをよける事等出来るはずもなく…、
パシンッ―、と良い音が道場に響いた。
「ッー、ッー」
俺が痛みでゴロゴロ転がっていると、
「勝手にしろ! 一夏の馬鹿!!」
と、俺が悶えることになった元凶は捨て台詞を残しこの場を去って行った。
ゴロゴロ転がる事数分、痛みも引いてきた事なので帰る支度をするために立ち上がり、着替えへと向かった。
◇
「はぁ〜」
俺は帰り道で溜息を吐いていた。なぜ箒があれほどの怒りを見せたのかが分からなかったからだ。ほんの少し前まで普通に話をしていたと思うと急に怒り出した。これまでにも何度か有った事なので、箒には怒り癖があるんじゃないかと考えてしまう。
まあ、そのうち機嫌をなおすだろうと判断を下し家路へと向かう速度を速める。借りた道具を返しに行かないといけないが、それは明日になっても大丈夫だろう。ついでに久しぶりに束さんとも話し合う事にしよう。
束さんとは、箒の姉の篠ノ之 束の事である。この束さん、頭の中はどうなっているのかと疑問に思うほどの天才である。こちらの世界では見た事もない技術をポンポンと出してくるのだ。ましてや、その技術力の高さは前の世界においても見た事も無いような技術もたまに出てくるほどに高いのである。ほんとどうなっているのか…。
この束さんとは仲良くしている間柄だ。前の技術を持っている俺もたまにどのようなものを作るかで話し合ったりもしている。無論、IS等の兵器を除いた物をだ。最初の頃は歯牙にもかけられていなかったが離し掛けている間に興味をもたれ、すっかり意気投合したのだ。
「ふむ、今日はさっさと帰って明日に備えるか。」
俺は、明日どのような事を話し合うべきかを考えながら家路を急いだ。
◇
「一夏、今日は束の所に行くんじゃなかったのか?」
「ああ、もう少ししてから出る予定だよ」
「そうか、なら私は先に出るから戸締りはしっかりして行けよ?」
「分かったよ」
今日は姉さんも箒の家に行くことになっていたらしい。束さんと何らかの話があるらしいのだ。最初は姉さんと一緒に行くつもりだったが、少し準備に手間取っているので遅れるこ
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