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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
先輩たちの実力
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「えぇ!?」」」」」
「お兄さんに教わって野球を始めたから、フォームが瓜二つなんだよね」
そのせいで左利きになったらしいけど、と続ける紗枝。
このチーム唯一の左利きである葉月さん。子供の頃から兄である信平さんとキャッチボールをしていたため、目に写る姿をそのまま真似していたら左でボールを投げていたらしい。そのため、投げる姿も打つ姿もお兄さんにそっくりらしく、その噂を聞いた相手チームはかなり警戒してしまうらしい。
「葉月さんそんなにすごかったんだ!!」
「うん。でも本当にすごいのは陽香さんと莉子さんだね」
「え?なんで?」
二人もすごいけど、それよりも葉月さんや優愛ちゃん先輩の方が能力が高いような気がしてしまう。しかし、瑞姫たち野球経験者からすると、それは違うらしい。
「普通のチームなら葉月さんと優愛さんをクリンナップに入れるけど、このチームはそうじゃない。それは陽香さんと莉子さんが攻守の要になってるからだよ」
「二人が優愛さんを挟む打順になるからクリンナップはどこからでも点数が取れるし、葉月さんを下位に回せるから得点できる機会も増える。本当に二人の高い能力がこれを実現させてるよね」
「「「「「へぇ〜」」」」」
なんだか難しいことを言ってる気がしてよくわからないけど、とにかく先輩たちのすごさだけは伝わってきた。それなのに、二人の顔はなぜか険しい。
「まぁ、それを通用させなくしてくるのが東英なんだけど……」
第三者side
「うわぁ……相変わらず打線は好調だね」
莉愛たちが試合を観戦している球場。そのバックネット裏の出入口付近に、制服姿の少女たちがスマホを片手に試合を観戦していた。
「相手が相手だからな。打撃成績なんて参考にならない」
「それはそうなんだけどさぁ……」
わかっていることをあっさりと返されてしまいふ不貞腐れた表情を浮かべるツインテールの少女。それに対して、突っ込みを入れたショートヘアの少女は気にすることなくスマホのカメラを起動させ、球場の様子を撮している。
「数字の並びを見る限り、去年とスタメンに変わりはないか?」
「ううん。次のバッター、去年出てなかった子だよ」
まるでお姫様のような長い黒髪の少女の問いに、金髪のパーマがかかった髪の少女が答える。打席に入る背番号7の少女に、彼女たちは見覚えがないらしい。
「何年生?」
「三年生だな。次の九番も三年生だ」
「じゃあまた得意の守備要員ってところ?」
「だろうな。サードとレフトを守らせてるみたいだし」
ツインテールの少女の問いに、黒髪の少女が選手名鑑を見ながら答える。それを聞いた彼女は大きなタメ息をついていた。
「なんだぁ……
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