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金曜の夜、仕事帰りに なずな と元町の改札を出たところの広場で、待ち合わせをしていた。なずなが手を振りながら、やってきて
「すずり やっぱり、可愛いね 際立ってるもん その服も似合うよ」と、会うなり、言ってくれた。
私は、少し、クラシックなワンピースに着替えていたんだけど、褒めてくれた。なずなも、やっぱり、ワンピースに着替えてきたみたい。
その時、男性のサラリーマン風3人組が声を掛けてきて
「君達、飲みに行くんだろう 一緒に行かない? うまくい店あるんだよ 僕等もこれから、行くとこ」
私達は、顔を見合わせて、首を振ったんだけど、別の男が
「僕等、野郎ばっかで、面白くないんだよ みんなで、楽しくやろうよ ごちそうするよ」と、しつこかった。なずなは、手を振りながら、断るポーズをしていたが、ひとりの男が、私の腕を組んで
「行こうよ そこなんだよ」と、言ってきた時だった。
「シャーァ」とか声がして、男3人共が、「ウワー」とか「ひぇー」とか言いながら、頬を押さえていた。「何だ 今のは 何かに、引っ掻かれたようだ」「何にも、なってないけどな 痛かったよなー」と言い合っていると「フガーァ」と続けて声がした。
「なんかわからんけど、気持ち悪るー」と、離れていった。
「なんだったのー 今の すずり 大丈夫? 今の声 なにー」
「私は、大丈夫だよ 何にも、聞こえなかったけどー しつこかったんで、急に、悪いと思ったんじゃぁ無い」
「そうかなー 不思議なことだよね まぁ いいかー 食べにいこー」
私達は、ドイツレストランに入った。2階のテーブル席で、とりあえず、ビールで乾杯した。私は、カスラーとかおいしいソーセージを食べたかったんだ。
「なずな 彼氏とうまくいってんの?」
「うーん なんか、彼、お金使いが派手みたいでね 高級そうな腕時計してたり、車も高いの乗ってるしね そんなにお給料高くないと思うんだけど・・」
「でも、実家に住んでいるんでしょ それぐらい、余裕あるんじゃないの」
「だったら、その分、貯金すればいいと思わない?」
「男は、あればあるだけ使っちゃうからね」
「そーだよね そーいうのって、不安だよね だからね この前、ドライブに誘わて、仕方なく、行ったんだけど、キスを迫られてね 私 そんなに、チャラチャラした女じゃありませんって、拒んだの そしたら、謝って、真面目に考えてますとか言ってね 軽いわよね もっと、女の気持ち考えろって思うのよ」
「ダメじゃん そんなの 別れるのか―」
「そうなりそう すずりは、無いの 男の話」
「無い! 素敵だなーって男の人、現れないものー」
「すずり もしかして 男嫌いなのー」
「そんなこ
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