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ドリトル先生と幸せになる犬
第三幕その六
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「大人気って私に言ってくれたの」
「お姫様みたいだね」
「そうも言ってくれたわ」
 ふわりのことをというのです。
「いつもね、それでお誕生日やクリスマスの時は」
「お祝いだね」
「私の為にパパが犬用のケーキを買ってきてくれて」
「美味しかったかな」
「凄くね、楽しかったわ」
「本当に楽しかったんだね」
「毎日ね。それでね」
 ふわりは先生にさらにお話した。
「その幸せな毎日がね」
「ずっとだね」
「続くって思ってたの。けれど」
「それがだね」
「ある日ね、ママが私に言ったの」
 ふわりは先生に言葉のトーンを変えて言いました。
「私がもうすぐお姉ちゃんになるって」
「子供が出来たのかな」
「赤ちゃんがね。ママが私に自分のお腹を見せてくれて」
 そしてというのです。
「優しくお腹に近寄せてくれて」
「それでだね」
「言ってくれたの」
「そうだったんだね」
「それでパパが会社から帰って」
 その時にというのです。
「おめでとう、おめでとうって言ったら」
「お父さんも喜んでくれたね」
「物凄くね」
 そうだったというのです。
「あの時は本当に嬉しかったわ」
「お父さんとお母さんに子供が出来て」
「それで私がお姉ちゃんになって」
 そうなってというのです。
「皆がもっともっと幸せになるんだってね」
「思ってだね」
「私本当に嬉しかったの、それでね」
 ふわりは先生にさらにお話しました。
「私ママのお腹が大きくなって。風船みたいにそうなっていくのを見て」
「どうだったのかな」
 ふわりの丸い黒目のきらきらした目を見ながら尋ねました。
「一体」
「私考えたの」
 ふわりは先生にすぐに答えました、その純粋な目で。
「どうしたらいいお姉ちゃんになれるかって」
「そうだね」
「赤ちゃんを助けてあげて」
 そうしてというのです。
「ママとパパのお手伝い出来る様な」
「そうしたことが出来る」
「いいお姉ちゃんになれるかってね」
「考えたんだね」
「一杯一杯考えたの」
 そうしたとです、ふわりは先生に答えました。
「赤ちゃんが産まれるまでね」
「どんなことを考えたのかな」
 先生はふわりに優しい顔と目で尋ねました。
「それで」
「まず赤ちゃんが泣いたらね」
 その時はといいますと。
「そのことを見付けて」
「そしてだね」
「すぐにママに知らせてあげて」
 そうしてというのです。
「ママが赤ちゃんをあやして泣くのを止める様にして」
「それはいいことだね」
「そうよね、それでおむつもね」
 赤ちゃんのそれもというのです。
「ママとパパに持って来てあげて」
「咥えてだね」
「うん、そうしてあげてね」
「そのこともいいことだね」
「そして赤ちゃん
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