第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(1)
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笑顔と苦悶の表情を浮かべながら、ミーノと抱き合っているキン肉マンルージュに、マリは寄り添う。
「凛香ちゃん、お疲れ様」
マリは優しく笑みながら、キン肉マンルージュの頭を撫でる。
「今夜は凛香ちゃんの大好きな、マリお母さん特製のキムチカルビ丼にしてあげるからね」
「わあい! マリお母さんお手製のキムチカルビ丼! うれしいな! うっれしいな! でもって、苦ッしいなあ!! ……ほ、本当に、おちちゃうぅぅ」
キン肉マンルージュは口角に泡を吹きながら、ミーノの肩にタップする。するとミーノは、キン肉マンルージュに合わせるように、ポンポンとキン肉マンルージュの首の辺りを叩く。
「……ミーノちゃん、違うの……喜びのポンポンじゃないの……ギブアップのタップなのに……ああ、本当にもう、わたし……目の前が白いよ……限界だよ……」
気が遠のいていくキン肉マンルージュを見て、マリはミーノの肩をポンポンと叩いた。
「ミーノちゃん、このままだと、あなたが正義の救世主を殺めてしまうわよ」
マリの言葉を聞いて、ミーノはハッとした。そして、ミーノはキン肉マンルージュを離した。
「…………」
キン肉マンルージュは物言わぬまま、倒れこんでいる。白目を剥き、口角からよだれを垂らしながら、キン肉マンルージュは完全に失神していた。
「はわわわわわあぁ! ごめんなさい! ごめんなさいですぅ!」
焦りに焦るミーノは混乱し、自分を見失ってしまう。
ミーノは何を思ったのか、ぐったりとしたキン肉マンルージュに、心臓マッサージを施そうとする。
キン肉マンルージュの薄い胸に、ミーノの小さな手が乗っかる。
「こうなったら、心臓マッサージですぅ!」
「ミーノちゃん?! 凛香ちゃんは別に、心停止したわけじゃ、ないのよ?」
マリは慌てて、ミーノを止める。
「はわわわわわあぁ! ごめんなさい! ごめんなさいですぅ!」
焦りに焦りきったミーノは錯乱し、完全に自分を見失っている。
ミーノは何を思ったのか、ぐったりとしたキン肉マンルージュに、口づけを交わそうとする。
キン肉マンルージュの柔らかな唇に、ミーノの小さな唇が近づいていく。
「こうなったら、人工呼吸ですぅ!」
「ミーノちゃん!? 凛香ちゃんは別に、呼吸停止したわけじゃ、ないのよ?」
マリは慌てて、ミーノを止める。
「こんな形で、お互いの大切なファーストキスを、失なわないで」
「はわわわわわあぁ! ごめんなさい! ごめんなさいですぅ!」
謝ってばかりいるミーノを見つめながら、マリは優しく呟いた。
「まずは凛香ちゃんを、医務室に連れていきましょう。あれだけの戦いをしたのだから、相当のダメージが
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