第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(1)
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は心配そうな眼差しを向けている。そしてキン肉マンルージュをいたわるように、優しく言葉をかける。
「凛香ちゃん、すぐにお医者様に診てもらいましょう。あれだけの大激闘を闘い抜いたのだもの、相当のダメージが蓄積しているはずよ」
マリの言葉を聞いて、キン肉マンルージュは、身体の痛みに今更に気づく。
「あううう、身体中が痛い……それに、全身が鉛のように重くて、かちかちに固くなってる……なんだか頭が、ぼぉっとするよ……」
キン肉マンルージュはぼんやりとした目で、マリとミーノを見つめる。
「ミーノちゃん……凛香ちゃんがこんな状態では……すぐには試合に出られないわ……」
「マリ様のご心配はごもっともですぅ。でも、大丈夫なのですぅ」
マリの言葉を聞いて、キン肉マンルージュは困惑する。
「試合? 何それ? どういうこと? ミーノちゃん!」
ミーノに迫るキン肉マンルージュ。そんなキン肉マンルージュを、まあまあと手の平を揺らして、落ち着かせる。
「キン肉マンルージュ様は試合後、ずっと気を失っていたので、ノワールプペのことを知らないのですよね。それについても、あとからご説明しますですぅ」
そう言うとミーノは、キン肉マンルージュの胸にあしらわれているマッスルジュエルを指差した。
「まずはマッスルジュエルによる能力授与の解除……つまり、キン肉マンルージュの変身を解きましょうですぅ」
「え? 変身解除? どうやってやればいいの?」
「マッスルジュエルに向かって“マッスルキャンセレイション”と唱えてくださいですぅ」
キン肉マンルージュは動かない身体にムチ打ち、つま先立ちになってくるくると回りだす。そして両手でマッスルジュエルを包みながら、そっと目を閉じた。
「マッスル! キャ〜ンセレェェェイショ〜ン!」
キン肉マンルージュは自分の胸元に向かって、言った。
「……ポーズはいらないのですが……でも、大事なんですよね、キン肉マンルージュ様にとっては……ですぅ」
苦笑いを浮かべながら、生暖かい目でキン肉マンルージュを見守るミーノ。そんなミーノを尻目に、キン肉マンルージュはマッスルアフェクションに包まれる。
「あ! 帰ってきた! 帰ってきたよ! よかったあ! よかったよお!」
マッスルアフェクションの球体の中から、キン肉マンルージュの喜ぶ声が聞こえてくる。
「もう会えないかと思ったよ! わたしの激レアプレミア超人プリントパンツちゃん! それに限定Tシャツちゃん!」
どこからともなく、パンツとTシャツ、その他、凛香が身にまとっていた衣服が、ひらひらと飛んできた。
久々の再会。凛香にとっては、かけがいの無いお宝アイテム達。凛香は涙を流しながら、帰
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