第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(1)
[5/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルプペはバカにするように、リング上をふわふわと飛んでいる。
「あんたらのジョーシキにのっかてさー、セーセードードーたたかってやるよー、このボクがじきじきにさー……とはいえ、カンゼンにのびちゃってるしなー、キンニクマンルージュ。どうしよっかなー」
ノワールプペは、がばぁと大口を開いた。
「やっぱ、くっちゃおー!」
「30分後ですぅ!」
キン肉マンルージュを喰らおうとするノワールプペに、ミーノは叫び上げた。
「30分後に、ゴングですぅ! 試合開始ですぅ!」
ミーノは真っ直ぐに、ノワールプペを見つめる。
「ふーん、まあいいかー。じゃあ、30ぷんごに、このリングであッそぼーねーッ! まーッてーッるよーッ!」
そう言ってノワールプペは、リングの上にちょこんと座った。その姿は、まるで普通の人形のようである。
ミーノはキン肉マンルージュを担ぎながら、猛ダッシュする。そしてミーノの後を、マリは追って走った。
「ミーノちゃん? そっちは医務室じゃないわよ?」
「いいのですぅ、こっちで大丈夫なのですぅ」
ミーノが向かった先には、グレート・ザ・屍豪鬼戦で使った控え室があった。
「ここ? ここは控え室よ? ミーノちゃん」
「いいのですぅ、ここで大丈夫なのですぅ」
ミーノはキン肉マンルージュを持ち上げたまま、器用に扉を開けて、中へと入る。
控え室の中は、試合前と変わらず、同じであった。部屋の真ん中にはテーブルが置かれ、奥にはコスプレ衣装があり、更に奥には大きな姿見のある更衣室がある。
ミーノは担いでいるキン肉マンルージュを、テーブル上に置いた。
「まずはキン肉マンルージュ様を、起こさないとですぅ」
そう言ってミーノは、ブラの中に手を突っ込み、ブラの中をごそごそと探る。そして、ピンク色の小瓶を取り出した。
「シュラスコ忍法、おはようの時間ですぅの術! ですぅ!」
ミーノは小瓶のふたを開けると、素早くキン肉マンルージュの鼻の下に小瓶をかざした。
「にゃ! ぎにゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!! うにゅーん」
気を失っていたキン肉マンルージュは、目を見開いて飛び起きた。
ミーノは素早く小瓶のふたを閉じ、ブラの中へと戻した。
「なになになになになになになになに!? 何事?! なんだか今、大小様々な花が咲き乱れているジャングルの中で、巨大な食虫植物の大群に襲われたような気がしたんだけど!」
キン肉マンルージュは顔を左右に振りながら、目をぱちくりさせている。
「気がついて、よかったのですぅ!」
ミーノは目をうるうるさせながら、心配そうにキン肉マンルージュを見つめている。
そんなミーノの背後から、マリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ