第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(1)
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蓄積しているはずよ」
混乱していたミーノは、マリの言葉を聞いてハッとする。そして、スーッ、ハーッ、と深い深呼吸を3回した。
「すみませんですぅ。取り乱している場合では、ありませんでしたですぅ」
冷静さを取り戻したミーノは、失神しているキン肉マンルージュを、ひょいと頭上に持ち上げた。
「すぐに医務室に行きましょうですぅ」
医務室に向かうため、ミーノとマリはリングから降りた。
「あーあーあーあー、ミゴトなまでに、ブザマにヤられちゃったねー」
背後から聞こえてきた声に、ミーノとマリは身体をびくんとさせた。
リングの上には、グレート・ザ・屍豪鬼しかいない。そのグレート・ザ・屍豪鬼は、もう声を出すほどの力も残っていないはずである。
ミーノとマリは、恐る恐るリングの方に振り向いた。
「はわわわわわあぁ! そ、そんな! し、信じられませんのですぅ!」
ミーノはキン肉マンルージュを抱え上げながら、顔を真っ青にした。
リング上には、見るも無残な姿のグレート・ザ・屍豪鬼が、完全に立ち上がっていた。
「プペプペプペプペプペッ! ワラっちゃうよね! こいつってば、アレだけエラそうにしてたくせに、こーんなおコサマチョージンにヤられちゃうんだもんー」
グレート・ザ・屍豪鬼は今までとは全く違った声色、口調で、声も高らかにしゃべっている。
しかし、グレート・ザ・屍豪鬼の目は、全く焦点が合っていない状態で、光が完全に失せていた。
口は全く開閉していないのに、それでも声は、口から発せられている。
そしてグレート・ザ・屍豪鬼は、全身に骨折や脱臼をしていて、とてもではないが立ち上がれる状態ではない。立つどころか、動くことさえ、不可能なはずである。にもかかわらず、グレート・ザ・屍豪鬼は立っている。
脚や腕があさっての方向を向いていて、全身が歪んでしまっている。しかしそれでも、グレート・ザ・屍豪鬼は、倒れることなく立っている。
「し、信じられないのですぅ! グレート・ザ・屍豪鬼、そんな状態になっても、まだ立ち上がれるのですかぁ!」
「プペプペプペプペプペッ! おーバカミーノ! そんなわけあるかよー! こいつはとっくのとうに、チョージンハカバにイっちゃったよーだ」
グレート・ザ・屍豪鬼はミーノの方に顔を向けた。しかし、グレート・ザ・屍豪鬼の目は、どこも見ていない。
「そんなことよりもさー、キン肉マンルージュー、おまえのバトルを、トウクトウセキでミせてもらったよー。こいつのナカでねー」
突然、グレート・ザ・屍豪鬼は口を大きく開いた。限界を超えるほどに、グレート・ザ・屍豪鬼は口を開いていく。
“ぐぐぐ……バキベキッ! ゴキバキンッ!”
グレート・ザ・屍豪鬼
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