第四百七十話 【緒戦】グロンギ襲来その二
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「そのこともわかっておいてくれ」
「今の彼等には知能や感情がない」
「だからな」
それ故にというのだ。
「それでどう戦うか」
「そうした相手にですね」
「それが大事だ」
こう言うのだった。
「この戦いにおいては」
「駒と戦うですね」
「人間がな」
「人間は知能も感情もある」
エンタープライズは鋭い目で言った。
「そうだな」
「そうだ、それが人間だ」
「両方備えていてだな」
「心はだ」
一条はこちらの話もした。
「人間のものだ」
「グロンギにも心があるな」
「だがこの心はな」
「グロンギのものか」
「そこが違う、そして今の奴等は」
彼等はというと。
「その心もだ」
「ないか」
「だから攻撃を受けてもな」
それでもというのだ。
「痛みを感じていてもだ」
「突き進むか」
「そして怯えないしだ」
「怒ることもだな」
「ない」
一切というのだ。
「感情がなく心もだ」
「ないからな」
「そういえばだ」
エンタープライズはさらに言った。
「奴等は動きが同じだ」
「それぞれのグロンギでだな」
「パターン化している」
「それもだ」
「感情も心もなく」
「知能もないからだ」
「駒に過ぎないからだな」
一条に対して述べた。
「動きも同じだな」
「そうなっている」
「そういうことか」
「そうだ、知能や感情がないということはだ」
「動きも同じにするか」
「駒でしかないからな」
完全にそうだからだというのだ。
「そうなっている」
「成程な、では戦いの時は」
「そこを衝け」
「そうさせてもらう」
一条の言葉に頷いてだった。
エンタープライズもグロンギ達のことを頭に入れていった、そうして彼等との戦いにも備えていたが。
次の日の朝だった、敵襲を知らせるサイレンが鳴った。
「来たね」
「そうだな」
エンタープライズは五代に応えた。
「遂にな」
「グロンギが来たね」
「ならだ」
まさにというのだった。
「すぐにだ」
「出ようね」
「総員出撃だ」
長門も言ってきた。
「これよりな」
「まずはここを出るわよ」
クイーン=エリザベスは重桜の御殿の中で述べた。
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