第四百七十話 【緒戦】グロンギ襲来その一
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第四百七十話 【緒戦】グロンギ襲来
少女達はライダー達と共に訓練を続けていた、その間グロンギ達の研究もしていたがその中でだった。
赤城はゴ＝ジャラジ＝ダのデータを読みつつ言った。
「グロンギの中でもね」
「こいつは最悪ですね」
瑞鶴も言った。
「まことに」
「ええ、ただ知能が高いだけではなくて」
「その性根もです」
「最悪よ」
「こいつとも戦ってきましたが」
それでもというのだ。
「私達が戦った奴は知能も感情もないので」
「ただ暴れるだけだったわ」
「それでこれといってです」
「悪意もないから」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「恐ろしさはなかったです」
「強かったけれど」
「強いことは恐ろしいことでもな」
「それだけならまだいいな」
伊勢と日向も言った。
「それだけなら」
「そこに知能や感情がないならな」
「そうだ、今の奴等には感情がない」
そこは一条も言った。
「だからだ」
「まだ戦いやすい」
「そうなのだな」
「怪人の知能は決して低くない」
一条は本来の彼等の話をした。
「むしろ我々と同じだ」
「人間と同じだけの知能がありますね」
「そうだ」
赤城にもその通りだと答えた。
「まさにな」
「それで、ですね」
「それだけに強かった」
「本来のグロンギは」
「その能力に加えてだ」
さらにというのだ。
「知能そして感情も備わってだ」
「本来はですね」
「さらに強かった」
「今以上に」
「だからだ」
それでというのだ。
「今のグロンギを見るとな」
「ましですか」
「駒だ」
言うならそれだというのだ。
「まさにな」
「確かに駒ですね」
山城は一条のその言葉に頷いた。
「ただ強いだけの」
「今の連中はそうだな」
「どのグロンギ達も」
それこそというのだ。
「ただ強いだけの」
「スサノオの駒だな」
そうでしかないです」
「あれで知能や感情があるとだ」
「それならですね」
「実に厄介で危険な連中だ」
「若しも」
ここで言ったのは不知火だった。
「私達がその状態のグロンギと戦えば」
「勝つことはだ」
それはというと。
「かなり難しい」
「やはりそうですか」
「その時はな」
こう不知火に話した。
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