腐敗した街
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に吹き飛ぶ。
地面を転がりながら、十メートルくらい転がってようやく止まった。
「縁。」
一刀が俺に話しかけようとした時だった。
「そこの人達。
少しよろしいですか?」
横から声をかけられた。
俺達は身構えるが、声をかけた者は慌てたように言う。
「そ、そう身構えないでください!
私は貴方達の敵ではありません!」
「証拠がない。
この街の現状を少しは見たんだ。
自分が敵ではない事を証明する事はできるか?」
「いいえ。」
俺の質問に陰に隠れているそいつは即答した。
そして、ゆっくりと影から姿を現す。
身なりの整った男だ。
特徴はこれと言ってなく、どこにでもいる平凡そうな男だ。
「証明する事はできませんが、私は・・いえ、私達はあの城に住んでいる県令を憎んでいます。」
「私達?」
男の言葉に引っ掛かる事があったのか、月火は首を軽く傾げる。
「此処では話を聞かれてしまいます。
どうぞ、汚いですが奥で話をします。」
「どうしますか?
罠の可能性もありますが。」
「星の言っている事も分かる。
だが、この男は嘘を言っているように見えない。
例え罠でも、その罠ごと潰せばいい。」
俺の言葉を聞いた星は少し驚いていたが、すぐに笑みを浮かべる。
「そうですな。
では、頼りにしていますよ。」
俺の言葉を聞いて、一刀は豪鬼を呼びに行く。
集まった俺達はその謎の男について行くのだった。
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