とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
お泊まり会@宮内家編(渚、樹々、木陰)
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だけでも人の多さで頭がくらくらするのに…」
渚「東京かあ。一度でいいから東京のど真ん中でトウキョウトラカミキリやトウキョウヒメハンミョウにお目にかかりたいものだよ」
木陰「やっぱり東京のネコと福岡のネコとでは言葉って違うのかしらね」
ひかげ(反応の仕方にそれぞれの性格や思考が出ているなー。同じ人間でこうも違うのか…。)
木陰「ところでひか姉さん、さっきから気になっていたんだけどあれは何?」スッ
木陰が指さしたのは部屋の隅に置かれていた黒い板だった。不思議なことに中心部分が丸くくり抜かれている。
れんげ「それはウチが段ボールで作った最新のおもちゃなん!さすが空閑っち、目のつけどころが違うん」
木陰「おもちゃ?」
れんげ「そうなん!今そっち持って行くん!」
れんげは立ち上がり、『最新のおもちゃ』とやらを皆の前に持ってきた。
れんげ「これはウチが考えた最新のおもちゃなん!こうやって裏から顔を出して…」
そう言ってれんげは裏から顔だけ出した。
れんげ『とほほ…もういたずらはこりごりなーん……』 シュン…。
れんげ「こんな感じで遊ぶん!マンガの最後みたいな感じなん!」
渚「なるほど、ギャグ漫画のオチにありがちな終わり方だね」
木陰「いいセンスね。その感性、嫌いじゃないわよ」
樹々「難易度けっこう高そうねえ」
れんげ「これは1人でやっても2人でやっても面白いん。樹々人もやるん!」
れんげが樹々に言った。
樹々「“樹々人”って私のこと!?」
れんげ「そうなん。“んちゅ”って響きが気に入ってるのん」
一穂(また妙なあだ名を…。)
れんげ「樹々人もこのおもちゃで遊ぶん!最大2人までなら遊べるん!!」
渚「うーん、なかなか難しそうだねえ」
困惑ぎみに渚が言った。
一穂「ところで明日は何か予定ある?もしよければ旭丘を案内したいんだけど」
一穂がそう言うと美術部の3人は顔を見合わせた。
朝霞「いいんですか!?」
一穂「そりゃもちろん。遠いから滅多にここまで来られんだろうし、何か新しい発見とか生まれるかもよ?」
れんげ「おおー!さすが姉ねぇ、発想力が違うん!!」パチパチ
真っ先に賛同したのはれんげだった。
れんげ「ウチも“具”とか“ひらたいらさん”を皆に紹介したいん!喜ぶと思うん!!」
木陰「具?」
渚「ひらたいらさん?」
れんげ「ウチの相棒なん!」
樹々「なんだかよく分からないけど楽しそうねえ」 フフッ
ただでさえ細い糸目を更に細くして樹々が笑った。
樹々「ねえ栗ちゃ
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