とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
お泊まり会@越谷家編(空、なっちゃん、葉月)
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た」
小鞠「それってまだ怒ってるんじゃない?」
なっつん「笑ってたから怒ってないと思う。なっちゃん、アドバイスありがと」
なっちゃん「よかよか(いいよいいよ)!これで一件落着やね」
ひとまず問題が解決したのでなっちゃんもホッとしたようだ。
葉月「それにしてもお許しがもらえて良かったわね」
なっちゃん「うん、もし誰からも許可がもらえんやったときは野宿するしかなかったけんね」
小鞠「の、野宿ですか!?」
『野宿』という言葉に小鞠が驚いて言った。
なっちゃん「あ、野宿といってもテント泊やけどね。さすがにテントもなしに野宿やらしきらん(できない)ばい」
小鞠「ですよね…あーびっくりした!」
なっつん「あー、それでみんなザックを担いでいたんだね」
なっちゃん「そうそう。まあ登山するわけやないけんテントの他には寝袋にマット、着替え、あと飲み物と非常食ぐらいしか入れとらんとやけどね」
小鞠「ふーん。そっちには何が入ってるんですか?」
小鞠がザックの横に置かれた各人のショルダーバッグを指さした。
葉月「これ?宿題を入れているの」
空:あとコレも…。
そう言って空が自分のショルダーバッグからスケッチブックを取り出した。
なっちゃん「出ました、空のマストアイテム!」
葉月「梶原さんはいつもそれ(スケッチブック)を持ち歩いているものね」
なっつん「そういえば空ちゃんすごく絵が上手かったね!他に何描いてんの?もしよかったらウチらに見せてよ!」
空:え……うぅ………。 ワタワタ
空は困ったように手をワタワタさせている。
小鞠「あ、いや!別に嫌だったら無理に見せなくてもーーー」
空:は、はい…。 スッ
『いいですよ』と言おうとした小鞠の前にスケッチブックが差し出された。
小鞠「え、み…見てもいいんですか?」
空「」ウン
空は力強くうなずいた。
小鞠「そ…それでは失礼します……」ペラッ
小鞠はスケッチブックをまるで卒業証書を受け取るかのように恭しく受け取り、恐る恐るといった感じで表紙をめくった。
すると要塞のような建物の絵が現れた。
なっつん「おー、なんだこれ!かっこいいじゃん!」
小鞠「これは何ですか?」
空:近所にある建物。炭鉱で使ってたエレベーターの跡なんだって。
なっつん「空ちゃんの地元には炭鉱があったの?」
なっちゃん「昔はあったげな(らしい)よ」
なっつん「へー!」ペラペラ
なっつん「……ん、これは?」
しばらくペラペラとページをめくっていたなっつんの手がある集合画
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