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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
世紀の一戦
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じゃないですか?」

蛍「そうですね…対戦前は善戦するんじゃないかと思っていたんですけど、いざ対戦してみると思ったより強くてびっくりしました」

このみ「私たちもハラハラして見ていました。前半はお互いの力が拮抗していましたね」

蛍「はい、そこはもう意地と意地のぶつかり合いです」

このみ「やがて神谷選手が優勢になってきました。このときの心境は?」

蛍「“なんとかしなきゃ!”と必死でした」

このみ「しかしあるときを境に一気に盛り返してそのまま奇跡の逆転勝利。あの背景には何があったんでしょう?」

蛍「ふと顔を上げたとき、視界の端に小鞠センパイが見えたんです。涙目で『頑張って!』って言ってて…。それが力になって気づいたら勝っていました」

このみ「すると大逆転劇の立役者は小鞠ちゃんだったってことですか?」

蛍「そうですね。えへへ…///」チラッ


小鞠を見て照れる蛍。


一穂「へえ、こまちゃんなかなかやるねえ」

小鞠「あれは蛍が勝手に私の声援を力にしたというか…。わ、私は関係ないもん!」カァァ


それにつられてか小鞠も赤面した。


このみ「どうでしょう、このまま腕相撲の世界大会目指してもいいんじゃないですか?」

蛍「え!? えーと…。ま、まあ考えておきます」

このみ「そうですか、では今後の活躍も期待しています。本日はおめでとうございました!」

蛍「ありがとうございます!」

このみ「以上、一条蛍選手でした。放送席どうぞ」

なっつん「ありがとうございました。なっつん、まさかの姉ちゃんが勝利の女神だったとは思ってもいなかったね」

なっちゃん「うん、蛍ちゃんはよっぽど小鞠ちゃんば好いとうっちゃね」

なっつん「水筒?茶?」

なっちゃん「ああ、『好いとう』っていうのは好きって意味なんよ」

なっつん「あー、たしかにそれは一理あるかもねえ」ニヤニヤ

蛍&小鞠「「ない(です)!!」」


なっつんがからかうと蛍と小鞠は顔を真っ赤にしながら反論した。


ケイト「ホーソン席!ホーソン席!」


ケイトが放送席に呼びかける声が聞こえる。ちなみに「ホーソン」とは人の名前だ。


なっちゃん「ケイト、ホーソンやらどこにもおらんと」

ケイト「夏海は面白味がナイデスネー」チッ

なっちゃん「えっ!?」

なっつん「わお、辛辣!」

ケイト「ソレはサテオキ、敗れた神谷センパイの談話デス」

なっつん「はい、どうぞ」

ケイト「『小学生が相手だと油断していました。前半で善戦したときあと一押しできなかったのがとても残念です。最後に圧倒的な力を見せつけた蛍ちゃんの粘り勝ち…敵ながら天晴れとしか言いようがありませ
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