とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
世紀の一戦
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
め、とたんに蛍への声援が大きくなった。
一穂「ほたるん、ファイトー!」
ひかげ「負けたら分校代表の名が泣くぞー!」
なっつん「頑張れほたるん、ウチを倒したときの“ぱにぃっ!”を思い出すんだ!」
のんのん勢の声援も虚しく、どんどん蛍の腕が倒されていく。
『これは朝霞の勝ちだろう。』
この時点ではほとんどの人がそう思っていた。
朝霞(蛍ちゃんなかなか手強かったけどここまでくれば安心かな。よし、あと一息…!)
蛍(うう、朝霞さん強い…!必死に頑張ったけどやっぱり高校生に勝つなんて無理があるよね……。)
蛍がチラッと朝霞を見やると視界の端に小鞠が見えた。
小鞠「頑張れ、蛍…!」ジワッ
小鞠は涙目で蛍をじっと見つめている。その瞬間、蛍の頭はショートした。
蛍(こここ……小鞠センパイが見てる小鞠センパイが見てる小鞠センパイが見てる小鞠センパイが見てる………!?)
蛍「う…うあー!」グイッ!
朝霞「あっ!?」
なっつん「おっと、ここで急にほたるんが盛り返してきたぞー!?」
なっちゃん「火事場の馬鹿力ってやつやね」
木陰「すごい、一気に形勢が逆転したわ」
樹々「蛍ちゃんにはあんな力があったのねー!」
ケイト「神谷センパイ、Fightデース!」
空:神谷先輩、頑張って。
いきなり窮地に立たされた朝霞。
朝霞(くっ、なんのこれしき!)グググ…。
腕が机に着く寸前のところで反撃を試みるも叶わなかった。
朝霞「もう……ダメ!」
ぱたん!
試合開始から3分あまり。ついに朝霞が力尽きた。
なっつん「勝負あり!激戦を制したのはなんと小学5年生の一条蛍!歴史的瞬間を我々は目撃しました!!」
朝霞「蛍ちゃん、強かったですよ」ハアハア
蛍「朝霞さんも流石です。“美術部一の力持ち”なだけありますね」ハアハア
両者は息を切らしながら健闘を讃えあった。
なっちゃん「互いの健闘を讃え合う…美しか光景やね」
なっつん「うん。スポーツは時として友情を育み、絆をより強固なものにするんだと改めてそう思うよ」
なっつんは再び解説者モードに戻っていた。
このみ「放送席!放送席!」
2人の夏海はこのみに目を向けた。
いつの間にかお玉を持ったこのみが蛍の横に立っている。
なっつん「あ、ヒーローインタビューですね。このみちゃん、お願いします」
このみ「はい!見事に下克上を果たした一条蛍選手です。おめでとうございます!!」
蛍「あ、ありがとうございます」
このみ「対戦した神谷選手、なかなか手強かったん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ