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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
ピカソの頭はピッカピカそ
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たぶんそれ。あれが何を表した絵なのか私いまだに分からないんだけど」

れんげ「あれはひか姉が自身の心に内在する無数の悩みや苦しみに囚われながらも必死に己と向き合おうとするさまを描いたん!」

ひかげ「なにそれ、まるで私がナイーブな奴みたいじゃん!私れんげにそんな目で見られてたの!?」ガーン


れんげの解説にひかげは軽くショックを受けた。


蛍「ーーーとまあ、こんな感じで世界観が独特なんです」

樹々「へえ、現代のピカソになれるかもしれないわね」

なっちゃん「そういや空閑先輩もたまに奇抜な絵を描きますよね。キャンバスば真っ黒に塗り潰しよったこともあったし」

木陰「違うわ、あれは『闇夜』よ」

蛍「闇夜…ですか?」

木陰「そう、闇夜。闇がもたらす混沌の世界を描いたの」

れんげ「興味深い...。空閑っちの感性はうちと合いそうなんなー」ウンウン


れんげが頷きながら言った。


木陰「ええ。私たち、タッグを組めば大作が描けるかもしれないわね」

れんげ「ウチ、いつか空閑っちと組んで大作に挑むのん!」

木陰「ええ、頑張りましょうね」


れんげは俄然やる気のようだ。木陰も静かに闘志を燃やしているように見える。
この2人がタッグを組む日もそう遠くないのかもしれない。


小鞠「そういえば蛍と朝霞さんに机を運んでもらったとき思ったんですけど、朝霞さんってけっこう力ありますよね。あの机、だいぶ重たいんですけど大丈夫でしたか?」

朝霞「いやいや全然。あれぐらいなら余裕で運べますよ」

木陰「部長さんから聞いたところによると、神谷さんは石膏像をダンボールで梱包して引きずって運んだこともあるそうよ」

樹々「そうなの?あれって40kgはあるような…」

このみ「それはすごいねー!」

なっつん「ほたるんだって負けてないよ。腕力に自信があるウチの腕を腕相撲で“ぱにぃっ!”って粉砕したんだから」


『ぱにぃっ!』という擬音に美術部メンバーは驚愕した。


渚「ええっ!? それ、大丈夫だったの?」

なっつん「なんとかね。でももう少し力が強かったらやばかった」

蛍「夏海センパイ、あのときは本当にすみませんでした!」

なっつん「いいって、あれでウチもほたるんの実力を知れたんだしーーーあ!」ピコーン!


なっつんが何か思いついたようだ。


なっつん「そうだ!ほたるんと朝霞ちゃんで腕相撲対決してみてよ!ウチ、どっちが勝つか見てみたい!!」

ひかげ「おお、面白そう!」

蛍「えー!高校生と勝負するんですか!?」

なっつん「大丈夫だって!ほたるんはウチを負かすぐらい強いんだから!!」

一穂「ウチもほたるんが高校
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