とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
ピカソの頭はピッカピカそ
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etch Bookを貸してアゲマース!」
このみ「いいの?ありがとうケイトちゃん!」
ケイト「イエイエ、礼には及びませんヨー」
ケイトからスケッチブックを受け取って表紙をめくる。最初のページに「毛糸」と大書してあった。
このみ「ケイトちゃん、この『毛糸』ってなに?」
ケイト「ワタシのお名前デース!自分の持ち物にはお名前を書くのが決まりナノデ書いているのデスヨー!」
このみ「すごい、ケイトちゃん漢字書けるんだ!」
ケイト「モチロンです!ちなみにアナタのお名前はぁ…こう書きマース!」
ケイトはもう1冊スケッチブックを取り出してまっさらなページを開き、そこに「許斐」と書いた。
このみ「これで“このみ”って読むの?」
ケイト「ソウデース!」
小鞠「ケイトさんって何でも知ってるんですね!すごいなあ…」
横で見ていた小鞠が言った。
このみ「さて、私も描こーっと!」
ー
ーー
ーーー
空:よし、描けた...。
40分後。
ようやく空が手にしていた鉛筆を置いた。
なっつん「どれどれ、ちょっと見せてよ」
なっつんが覗き込むと、ケータイの画像と同じようにタガメを持って誇らしげな顔をしているれんげが描いてあった。
なっつん「すっげー!れんちょん、空ちゃん絵ぇめちゃくちゃ上手いぞ!」
れんげ「おおー!お見事なんなー」パチパチ
空:ありがとう。 ニコッ
れんげの拍手に空は微笑んだ。
一穂「なっちゃんも上手いなあ。さすが美術部員って感じだねえ」
なっちゃん「あはは、そげなことなかですよー」
小鞠「葉月さんもとても上手ですね」
葉月「そう言われるとちょっと恥ずかしいわね…」
ひかげ「かず姉、このみ姉も負けてないよ」
一穂「おー?」
このみの描いた絵を見る。構図はそのままに、可愛くデフォルメされたれんげが描いてあった。
朝霞「このみさんも美術部員と見紛うぐらい上手ですねえ」
このみ「ありがとう朝霞ちゃん」
なっつん「でもまあ、ウチらの中で一番絵が上手いのって実はれんちょんなんだよねー」
樹々「そうなの?」
小鞠「絵心があるのは確かです。かなり独創的…というか奇抜な絵ばかり描いてますけど」
れんげ「そんなことないん!みんなのセンスがウチに追いついていないだけなん!」
いやいや、とひかげが手を振った。
ひかげ「れんげ。前に肖像画を描いてもらったときにさ、私が真ん中でぽつんと立ってて周りを無数の目が囲ってるみたいな絵描いてたじゃん?」
れんげ「もしかして『苦悩』のことなん?」
ひかげ「
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