第8話 修行
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ることを目標に修行を進めてきた。
極めたその後は『早さ』や、派生して『受け流し』も求めていく。
完成形としては、不死の元同僚や大タコ、タコ男やかつての恋人が出てくる、あの有名な海賊映画シリーズの戦闘シーンを思い浮かべてちょうだい。
使う得物もそれに合わせて、カットラスやサーベルを考えている。
西洋剣の基本である両刃・直剣から外れたカットラスやサーベルは、片刃・反りがある・刀身が細く軽いという特徴から、日本刀に近く、目指す剣術に打ってつけだからよ。
護拳という、剣を握った拳の一部や全体を守るガードも付いていて、いざという時殴るのにも使えるから便利だし。
どちらにしろ、使う得物は私が魔法具作成の技術を習得したら作る予定だから、切れ味・耐久力共にチートの魔剣となる予定。
まぁ、別にそのまま日本刀を作ってもいいのだけど、まだこの時代ヨーロッパに日本刀は知られていないから、腰から下げていて変に注目を浴びたりするよりは、こちらの剣を使った方がいいという判断よ。
「考え事ですか、義姉様!」
キンッ!カァン!
少々長く考え込んでいたらしく、その合間にも打ち込んできていたエヴァが攻勢に出始めた。
「えぇ、少し。今夜どうやってエヴァを可愛がろうかと思って♪」
「な!///////」
カーン!ザクッ!
私の言葉であっさり動揺したエヴァの剣を斬り飛ばし、首筋に正宗を当てる。
「ううぅ〜〜〜」
「はいはい、可愛い顔で睨んでもだめ。次、行くわよ」
地面に刺さった剣を回収したエヴァに向かって、今度は私から向かっていく。
「はっ、やぁ!」
ドシンッ!
「・・・やるわね、エヴァ」
「えへへ」
地面に放り投げられた私がそう声を掛けると、エヴァが照れながら手を差し出してくれる。
私はその手を取ると立ち上がり、再び向かい合う。
剣術の次は体術の時間。
体術では、柔術を極めることにした。
相手の力を利用し、受け流し、はね返す。原作のエヴァも修めていたように相手の力を利用するこの体術は、何らかの事情で自分の力が封じられた際にも有用だから、ほぼ即決で決めたわ。
・・・・・・相手の力で相手を倒す。おちょくるのにも使えるかな?なんて考えてないわよ?
柔術って、日本古来の武術の一部総称らしい。合気道とかもこれに含まれるとか。
そんな訳で全く素人の私達は、魔導書片手に型を覚え、いくつか身に付けたら模擬戦で試す、を繰り返してきた。
最初のころは素人全開だったが、これでも修行を始めて5年経っている。
今ではそこそこ見られるレベルにはなっている・・・と思うわ。
実際はその道を極めた人間が居ない
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