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物語の交差点
とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
2人の夏海と空の説諭
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いっぱい知ってるん」

一穂「ん、ここってもしかしてウチの田んぼの用水路?」

れんげ「その通りなん!」

一穂「あー、そこ珍しい虫いるよね」

なっつん「ウチもそこ知ってるー」

れんげ「全然ひみつじゃないん!!」ガーン

ひかげ「まあ…ドンマイ?」ナデナデ


ひかげはれんげの頭を撫でてやった。


一穂「あれ?こまちゃん(小鞠)は今日どうしたのん?」


小鞠がいないことに気づいた一穂がなっつんに尋ねた。


なっつん「ああ、実はさーーー」



ーー
ーーー


れんげ「なっつん、それは大人気ないと思うん」


事の顛末を聞いたれんげがなっつんに言った。


なっつん「で、でもさ!ブラックが飲めない姉ちゃんが悪いんであって夏海ちゃん悪くなくない!?」

なっちゃん「うーん、それはそうなんやけど…」


ーーーそのとき。


空:あの、ちょっといい?


それまで一言も喋っていなかった空が初めて口を開いた。


なっちゃん「空!?」

葉月「梶原さん!?」


驚く美術部員一同。しかし空はそれをものともせず言葉を続ける。


空:確かに夏海ちゃんの言うとおり、お姉さんがブラックコーヒーが飲めないのが悪いっていうのも一理あるかもしれない。だけど夏海ちゃん言ったんだよね?『味覚なんて人それぞれ』だって。

なっつん「うん、言ったよ」

空:だったらもう少しお姉さんの気持ちを考えてあげないと。夏海ちゃんだってブラックコーヒーが苦手なのにそれを茶化されたら嫌な気持ちになるでしょ?

なっつん「うーん、そうかもしれないなあ…」

空:それにね…。


すぅ、と大きく空は息を吸った。


空「きょうだいというのはこの世界にたった一人しかいないんだから、夏海ちゃんもお姉さんと仲良くしなきゃだめだよ」


空の声は全員にはっきりと聴こえた。


一同「」ポカーン


なっつんをはじめ、皆一様にポカンとしている。しばらく辺りを静寂が支配した。


なっつん「…………うん、たしかに空ちゃんの言うとおりだね。姉ちゃんが帰ってきたら謝るよ。気づかせてくれてありがとう」


どれほど時間が経っただろうか。なっつんがようやく口を開いた。


なっちゃん「……そ、空すごいやん!」

葉月「梶原さん、よく頑張ったわね!」

ケイト「Good Job!! ワタシには今の空が輝いて見エマース!」

渚「空君も成長したねえ」

朝霞「そうですねえ。根岸君におどおどしていたのが同じ人とは思えませんよ」

木陰「この勇姿、根岸ちゃんや部長さんにも見せてあげたかったわね」

樹々「
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