とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
2人の夏海と空の説諭
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ておよそ20分後、家のインターホンが鳴った。
夏海「ほーい、いま行きまーす」
夏海が玄関の引き戸を開けると大勢の人がいた。
夏海「おわっ!?」ビクッ
まさか玄関口に人が大勢立っていると思っていなかった夏海は思わず仰け反ってしまった。
れんげ「にゃんぱすー!なっつん、遊びに来たーん!!」
その先頭にはれんげが立っていた。
ちなみに『にゃんぱす』とは「こんにちは」みたいなノリのれんげ独自の挨拶である。
夏海「れんちょん(れんげ)!? ……って、あれ?」
夏海は初めて見る人がたくさんいることに気がついた。
葉月「は、初めまして…」
れんげ「詳しくは奥で話すん!まず家に上がりたいん!」ズイッ
夏海「あ、ああ…どうぞ」
食い気味のれんげに押し切られるような形で夏海はれんげ達を家に上げた。
ー
ーー
ーーー
夏海「えーと、それで?」
居間の座布団に腰を落ち着けた夏海は来訪者一行を見渡した。
来訪者は全部で11人。れんげとひかげ、そして2人の姉にして担任の一穂はいつも一緒にいるメンバーだが、加えて今回はスペシャルゲストがいた。
れんげ「この人たち、福岡から来た高校生なのん!」
夏海「福岡!?」
ケイト「Hello!! ワタシたちは福岡カラ来た旅ノ者デース!ヨロシクお頼み申し上げソーロー!略してヨーソロー!!」
ケイトが皆を代表して挨拶した。
夏海「は、はあ…。かず姉も一緒なんて珍しいね」
返答に窮した夏海は一穂に水を向けた。
一穂「いやー、ウチはたまたま駄菓子屋の前でれんちょんたちと会ったんだけどね?」
夏海「あっ、そうなんだ」
ひかげ「なかなか面白い人たちだよ。みんな同じ学校の美術部員なんだって」
夏海「ふーん」
一穂「まあ人数も多いし、みんな自己紹介しようか」
れんげ(姉ねぇが珍しく教師らしい振る舞いをしてるん…お客さんってすごいのんなー。)
一穂「よーし、じゃあまず鳥ちゃん(葉月)からいってみよう!」
葉月「私からですか!?」
いきなり指名された葉月は驚いた。
ちなみに一穂はすでに美術部メンバー全員のニックネームを把握している。
葉月「え、ええと……。初めまして、鳥飼葉月です。趣味はーーー」
ー
ーー
ーーー
(※ここから越谷夏海は“なっつん”、麻生夏海は“なっちゃん”表記)
それから1時間が経過した。
初めは緊張していた美術部メンバーだったが、自己紹介が終わって話しをしていくうちにいくらか打ち解けてきたようだ。
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