とっておきの夏(スケッチブック×のんのんびより)
禁断の邂逅
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たようだ。
れんげ「おおー!」
忠告に従いタガメを側面部から持ったれんげが感嘆の声をあげた。
葉月「あっ、思ったより大きい…!」
れんげ「すごいんなー。カブトムシより大きいん!」
渚「水生昆虫のなかでは日本最大級だからねえ」
れんげ「なー、これ飼えるん?」
ひかげ「育てるなら餌とかも捕まえないと。けっこう大変だぞー?」
れんげ「そうなん?じゃあこいつは逃がしてあげるん」
ひかげ「え、なんでだよ!? もったいない…」
れんげ「ひか姉が『飼うのは難しい』って言ったん!だからもっと飼育が上手になってから飼うん」
渚「うん、賢明な判断だね」
夏海「そこまで考えとるったい!すごかあ!!」
渚と夏海が感心して言った。
れんげ「その代わり写真を撮ってほしいのん!記念写真なん!」
ひかげ「OK!じゃあ後で私も撮ってくれよ」
れんげ「了解なん!!」
ひかげがズボンのポケットからケータイを取りだしたときだった。
空:おお、携帯電話だ。
葉月「あら、おしゃれな携帯ね」
夏海「しかも最新の機種やん!」
ケイト「ハーイ、私も久しぶりに取りだすトコロを見マシタ!」
ぞろぞろと美術部の一年生メンバーがひかげの周りに集まってきた。
ひかげ「え、なに?なんですのん?」
これには流石のひかげも困惑ぎみである。
夏海「あっ、ごめん。あたしら普段そげなもん(そんなもの)持ち歩かんけん、携帯電話を日常的に持っとる人が珍しかとよ」
葉月「文明の利器から離れた生活をしているから、つい…」
空:私たちは非文明人なのだ。
ひかげ「そうなんだ…ほら、れんげ。撮るぞー!」
れんげ「あい!」
パシャ
れんげ「次はひか姉の番なー」
ひかげ「おー、頼んだ」
パシャ
2人はそれぞれいい表情で写真におさまった。
れんげ「なんでウチが捕まえたんにひか姉も自慢げなポーズなん?」
ひかげ「自慢するからに決まってんじゃん」
空「」ハッ!
そのとき、空が何か思いついたように持っていたショルダーバッグからスケッチブックと鉛筆を取りだした。
葉月「梶原さん、どうしたの?」
空:タガメ…スケッチする。
ケイト「Oh! 空の必殺技“Sketch”デスネ!コノ技をかけられたが最後、相手は身動きが取れなくなり更には時間も取られマース!」
夏海「それって必殺技でもなんでもないような…」
渚「空君、スケッチはさっき撮った写真を見せてもらえばいいんじゃないかな。暑いし、まずはタガメを逃がしてあげようよ」
空:分かった。
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