暁 〜小説投稿サイト〜
ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第10話:激突のヤイバ
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
――


一方、小狼が変身したナイトはライオトルーパー達と激戦を繰り広げていた。
剣型召喚機・ダークバイザーで応戦しながら、距離を保つナイト。

(……仮面ライダー、この力はまだおれには扱いきれないかもしれない)

ダークバイザーを握る手に力を込め、相手を見据えるナイト。

思い起こされるのはエドニス国での一件での出来事。
戦いの師匠である星史郎との再会、彼が記憶の羽根をもっていた時、対峙したときに小狼は剣術の腕は未熟ながらも、愛刀の緋炎を引き抜いて立ち向かった。
だが結局は羽根を取り返せず、そのまま別の世界へ向かったことに許してしまった。
未熟だったゆえに取り返せなかった……そのことを思い出した小狼は、今回手に入れたナイトという力を上手く使いこなすべく、奮闘することにした。

迫りくるライオトルーパー達が繰り出す一撃を時にはダークバイザーで受け止め、時には避けながら、臨機応変に対応していくナイト。
そこへ、ライオトルーパー達を押しのけてやってくるのは、先ほどダークウィングによって吹き飛ばされたオルタナティブの姿だった。

「貴様、よくも吹き飛ばしてくれたなぁ!」

「お前は……」

「てめぇをぶったおしてやらぁ!!」

【SWORD-VENT】

スラッシュダガーを呼び出したオルタナティブは、ナイト目掛けて切りかかってくる。
ナイトとオルタナティブは互いに切り結んでいき、両者ともに白熱していく。
そこへ、ライオトルーパー達がナイトの背後へ襲い掛かろうとする。
それに気づき、ナイトはカードデッキから一枚のカードを引き抜くとダークバイザーに装填する。

【TRICK-VENT】

「「「はぁ!!」」」

電子音声と共に分身したナイトが出現し、背後から襲い掛かってきたライオトルーパー達の刃を受け止める。
敵側のコンビネーションが崩れた今、その隙を見逃さなかったナイトはオルタナティブを押しのけ、そこへ彼の鳩尾目掛けて強烈な蹴りを繰り出した。

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

「ぐああああああああ!!」

蹴り飛ばされてしまったオルタナティブは近くの建物の壁まで激突、そのまま変身が解除されてしまう。
変身者だった男は、自分を倒したナイトへ手を伸ばしながら訪ねた。

「なぜ、命まで奪わない……!?」

「おれにはあなたたちを殺める理由がないからだ」

「ちっ、生きるってことは他人を蹴落とすことなんだ……そんなんだとお前、いつか蹴落とされるぞ」

恨みがましい言葉を吐きながら、男は気を失う。
ナイトに変身した小狼は倒れた男を無言のまま見つめた後、他の仲間のところへと向かった。


――――


「おいおい、なんだなんだ!?やられてんじゃねえか!」

モーニス
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ