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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第9話:変身するカクゴ
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受け止めると、鍔迫り合いのオルタナティブから話しかけられる。

「よぉ、お前がディケイドだったな!」

「なんだお前、俺のサインでも欲しいのか」

「冗談言ってんじゃねえぞ、殺すぞ。俺が欲しいのはお前の首と手柄だぁ!」

「まったく口が悪い奴だな!!」

ライドブッカーで力づくでオルタナティブを押し切るディケイド。
その横では、ライオトルーパーの集団に取り囲まれた小狼達の姿があった。
自分達を狙うライオトルーパー達を見やりながらファイは他の2人に話しかける。

「あらら、囲まれちゃったね」

「囲まれた、じゃねえぞ。変身できないままでいけなくもないが、どうするんだ!」

黒鋼は懐に忍ばせた音角を握りしめながら、荒っぽく答える。
そんな彼らへライオトルーパーは凶刃を振り下ろしてきて、対して三人は応戦する。

「変わりませんよ。変身できなくても戦います…!」

小狼はキックで往なし、黒鋼は白兵戦を駆使して殴り飛ばし、ファイは自分の身を翻して躱していく。
三者三様の応戦の仕方をしていく彼らを、夏海とサクラはひっそりとその光景を見守っている。

「小狼君達、大丈夫でしょうか……」

「……小狼君、ファイさん、黒鋼さん、頑張って!」

「いけー!みんなー!そこだー!!」

まだ変身しない小狼達を心配する二人、その横ではモコナが三人の戦いぶりに応援している。
そこへ彼女達に近づく黒い人影の姿があった。
ゆっくりと近づく黒い人影はサクラ達へ手を伸ばし、……咄嗟に気付いたモコナが触れる直前のその手に体当たりをした。

「サクラあぶなーい!」

「え!?きゃっ!?」

「サクラちゃん!!」

夏海が自分達の降りかかってきた危険に気づくと、サクラを連れてその場から走っていく。
サクラの悲鳴に気づきディケイド達が振り向くと、そこには彼女達を追い詰めるライオトルーパーと……モーニスが変身したものとは別のオルタナティブの姿があった。

「なに、あれって!?」

「チッ、別のオルタナティブもいたのか!」

「何もオレ一人だけが相手すると思ってんだ!!喧嘩は頭数が重要ってなぁ!」

「ぐあっ!?」

モーニスのオルタナティブはディケイドとの鍔迫り合いを一旦やめて離れると、右足で腹部を蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされたディケイドは駆け寄ってきたクウガに助け起こされる。

「大丈夫か士!」

「心配するな。しかし、コイツ言動の割には手練れだ」

「当然だ!そんじょそこらのライダーと一緒にするんじゃねえ!」

モーニスのオルタナティブはデッキから人型の怪人の姿が描かれた一枚のカードを抜き、それを右腕についた召喚機・スラッシュバイザーのスリット部分へ通す。

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