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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
篠ノ之『箒』
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夏さんを見事に翻弄しています。
 しばらくすると一夏さんが待ったをかけました。明らかに疲労していますね。

「どういうことだ! どうしてそこまで弱くなっている! 中学では何部に所属していた!」

「帰宅部! 3年連続皆勤賞だ!」

 思わず何も無いのに転びそうになりましたよ……

「一夏さん、それ自慢することじゃないです……」

「そうか?」

「IS以前の問題だな! これから放課後三時間! 私が稽古をつけてやる!」

「ちょっと待て! 俺はISのことを教えてもらいたくて頼んだんだぞ! 今更剣道の稽古なんて……」

「いえ、一概にそうは言えません」

「カルラ?」

「ISは乗り手の思い通りに動いてくれます。だからIS自体の性能も重要ですが、操縦者の心身鍛錬も非常に重要なんです。その技術をそのままISに使用できますから。ですので一夏さん本人の実力次第で勝負が有利にも不利にもなったりするんです」

「カルラの言うとおりだ! ほら立て!」

 そうは言っても箒さんは嬉しそうです。やっぱり好きな人と二人で同じことを出来るというのは嬉しいのでしょう。
 私の出番はISの使用許可が出てから。それまでは箒さんに一夏さんとの時間を作ってあげよう。

「脇が甘い!」

「ゴボァ!」

 作って上げ………

「防御を下げるな!」

「ペプシ!?」

 作って……………

「死ねぇ!」

「………………!!!!!?!?」

 声に鳴らない悲鳴を上げる一夏さんを見て思ったこと。
 告白する前に一夏さん死んじゃうんじゃないかな……

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