暁 〜小説投稿サイト〜
SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第二章 〜罪と罰〜
その十
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う」
「手を貸してくれることに対して、だよ」
肩を
竦
(
すく
)
める柳哉。
「それじゃ、さっさと済ませるか」
「今すぐにか?」
「ああ。稟もちゃんと準備しとけよ」
「?」
柳哉がやるのはあくまでも手助けだ。最終的には稟自身がどうにかしなければならない。
「……確かにそうだな」
「おいおい、大丈夫か?」
「ああ。というか大丈夫じゃなくてもどうにかするさ」
当てはある。あとは“あの約束”を楓が覚えていてくれれば……。
それから少し話し合った後、柳哉は稟と別れた。
* * * * * *
稟と別れてすぐ、柳哉は携帯電話を取り出し、ある人物に連絡をとった。
『もしもし? どうしたの柳ちゃん』
「桜、すまないが少し頼まれてくれないか?」
『……昨日の事?』
「ああ、そうだ」
『……』
無言。どうやら少し不満のようだ。
『……どうしても、やるの?』
「ああ。さっきまで稟とも話してたんだがな……」
『どうしたの?』
「“男子三日会わざれば活目して見よ”とは言うが、まさか一日足らずでああなるとはな」
『何かあったの?』
「ま、それは稟本人と会った時のお楽しみ、ということで」
『?』
それから少し打ち合わせをした後、電話を切った。
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