4部 淫楽に堕ちる天使
23話 あの夜の自分
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分のネクタイで縛られるなんてそんな発想は無かった。
身体がまたベッドに横たわる。
水菜がそのネクタイを固定している光景が映像で観えた。
こんなにされたのか。
目隠しと拘束プレイ。
しかし、もっと恐怖だったのは、生のアソコを弄る水菜が生の俺を欲しがっていた事。
「ああ…欲しい。生のエリオットが欲しい。どんなに濃い愛が注がれるのかな」
「そ、そんな…!やめるんだ…ウウッ!動けない…!」
「もう入れたい。いくわよ」
「やめるんだ…ウウッ!うアッ!」
「入っちゃたね……エリオット」
「スゴイ…水菜の中は気持ち良過ぎるよ」
騎乗位で咥え込む水菜の恐ろしい攻めがきた。
「コレ、イイっ!硬くて、暴れて!」
「ウウッ!!ウウッ!スゴイよお、水菜」
余りの責めを受けると俺は女になるんだな……。やられた側なのに他人行儀に映像を観る俺。水菜の腰の動きもエロスだ。快楽でヒューズ飛ぶのは仕方ないよね。
俺は手首を縛られて身体をくねらせ、叫ぶ。
「水菜…水菜…!もう…もう…!」
「まだ入れたばかりじゃない」
「でも……イク!…に、妊娠したら…君は…」
「じゃあ…思い切り、貴方の愛をぶち撒けて」
そうして白熱するセックス。
俺がイクと呻いた瞬間。
彼女が花びらから抜いて、俺の愛液が盛大に彼女を顔から身体を全部汚した。
荒い息を吐いている俺。相当体力を持っていかれたのはこれか。
水菜はしばらく、快楽に陶酔していた。
無言の間が広がる。荒い息をする2人。
赤いネクタイを外され、アイマスクを外されて、俺は映像の俺の顔を観た……。
俺は、余りの快楽に涙を浮かべていたのだ。
そして、何時もの水菜に戻り謝罪した。
「つい調子に乗ってしまいました。ごめんなさい……エリオットさん」
知っている……。
君の優しさは確かにあるよ。
大丈夫。君は傷付けていないよ。
しばらく映像を観て、想った。
この子は本当に俺が好きなんだ。
でも。俺は快楽の身代わりにしている。
このままでいいのか?
不意に涙が溢れてきた……。
まるで支えている糸が切れたように、嗚咽をあげる俺がいた……。
机に腕枕して、泣いた……。
ごめんよ…ごめんよ…水菜…。
君の虐めのような行為は、君の俺への復讐だったんだね?
本当にありがとう。水菜。
俺の快楽を深めてくれて……ありがとう。
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