第二百十五話 渡河その三
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「そしてブリュッセルを拠点として」
「パリに向かいますね」
「ああ、そうするな」
こう言ってだった。
久志は川を渡った帝国軍をまずはだった。
ブリュッセルに向かわせた、途中王国領もあったが戦力はなくその途中の諸侯も次々と降っていき。
そしてだ、村や街もだった。
雪崩を打って降ってきた、そうしてブリュッセルまで一戦もせずにだった。
帝国領土に入れた、そしてブリュッセルに入城しそこに本営を置くとさらにだった。
周りの諸都市も諸侯も村も降りパリからかなり近い場所まで領土にした、久志はその状況を見て言った。
「順調過ぎる位順調だな」
「そうね、けれどね」
清音が言ってきた。
「わかっているでしょ」
「ああ、これはあくまでな」
「通過点でね」
「俺達は浮島を統一してな」
「膿の魔神と戦って倒す」
「それが目的でな」
「順調に領土を増やしても」
それでもというのだ。
「あくまでね」
「通過点だよな」
「通過点で得意になっていたら」
それが幾ら順調でもというのだ。
「お話にならないわ」
「そこでそうなったらな」
「その程度ということを」
「大事を為せないな」
「そうよ、だからね」
「これは普通に受け入れて」
久志も言った。
「そうしてな」
「ことを進めていくわよ」
「領土にした場所の統治を進めて」
「領土にしたからにはね」
「そうしてな」
「パリにね」
「大軍を進めるか」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「王国との最後の戦いよ」
「そうするな」
「王国は結構な広さだから」
清音は領土の面積の話もした。
「北のあの国程じゃないにしても」
「また騎士団との戦みたいになってな」
「時間がかかるわ」
「領土が広いとな」
戦う国がとだ、久志は言った。
「それだけでな」
「厄介よね」
「ああ、広い領土はな」
まさにそれだけでというのだ。
「武器だよ」
「もうその広い距離を進まないといけないから」
「大変だよ」
「だからね」
清音はさらに言った。
「広い領土はね」
「もうそれだけで武器だ」
「空間要塞と言いますが」
源三も言ってきた。
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