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レーヴァティン
第二百十五話 渡河その一

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                 第二百十五話  渡河
 ライン川を渡る準備は出来た、船は集結し波止場も多く用意された。久志はその状況を見て言った。
「じゃあな」
「はい、これよりですね」
「ライン川を渡りますね」
「そうしてですね」
「王国領に入りますね」
「そうしてな」
 将帥達に話した。
「まずは川の西岸を掌握して」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「さらに進みますね」
「そうもしていきますね」
「ああ、そしてな」
 久志はさらに言った。
「半島そして西の半島からもな」
「軍を進ませますね」
「それぞれ」
「そうしていきますね」
「そして王国の南部を手に入れる」 
 そうするというのだ。
「そうするな、俺達はパリを目指す」
「王国の首都を」
「そうしますね」
「そして王国の北部をですね」
「手に入れるな、騎士団は降した」
 三国のうちの一つをというのだ。
「それならな」
「次は王国ですね」
「王国を降す」
「その時が来たのですね」
「ああ、そしてな」
 川に集結する船達を見つつ話した。
「王国の動きもわかってるな」
「今はパリの北東にです」
 参謀の一人が言ってきた。
「大軍を集めています」
「そうしてか」
「はい、我が軍にです」
「対するつもりか」
「主力は失いましたが」
「残った戦力を集めてか」
「そして傭兵もです」
 彼等もというのだ。
「集められるだけ集めて」
「雇ってか」
「はい」
 そしてというのだ。
「戦うつもりの様です」
「決戦か」
「それを挑むつもりの様です」
「一時南部は捨てているか」
「その戦力ですらです」
 王国南部のそれをというのだ。
「そうしてです」
「集めてか」
「そのうえで決戦を挑むつもりの様です」
「徹底してるな、南部も捨てるか」
「勝てば」
 決戦、それにというのだ。
「もうです」
「南部も取り返せるか」
「そう考えてです」
 そのうえでというのだ。
「南部の戦力もです」
「集めてか」
「戦うつもりです」
「わかった、じゃあな」
「その決戦をですね」
「相手が挑むならな」
 それならというのだ。
「俺もな」
「受けて立ちますね」
「そして勝つな」
 その王国軍にというのだ。
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