暁 〜小説投稿サイト〜
SHUFFLE! ~The bonds of eternity~
第二章 〜罪と罰〜
その七
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」
不意打ちを食らって思いっきり吹き出す稟。
「おまっ……何を……」
文句を言おうとするが、柳哉の真剣な表情を見て口をつぐむ。
「異性として、じゃなく人として好きかどうかを聞いてる」
「……そりゃあ好きに決まってる」
「そうだな。同様に二人もお前のことが好きなわけだ。そして」
「そして?」
「好きな人の力になりたい、と思うのはおかしなことか?」
別におかしくなどない。むしろそれが普通だろう。実行するかしないかは別として。
「でも、迷惑じゃないのか?」
「確かにな。うざい、とか面倒くさい、とか思う時だってあるだろう」
「なら「でもな」……」
「まあ、しょうがないか、っていう風にも思える」
――友達とか仲間とかっていうのは、そういうものだろう?――
「!」
そう言った柳哉の顔には柔らかな笑みが浮かんでいた。
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