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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
傭兵-あんさつ-
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ンスターだって簡単に飛び越えられるくらいの跳躍力を生み出せることも。
ただ、ここまで高く跳べるのは少し予想外だった。

「わざわざこんなことしなくても…走って振り切れたのに…!」
「車のエンジン音が聞こえた。多分葛城財団のだよ。武蔵ちゃんは逃げられるかもしれないけど、俺は車なんか使われたら逃げ切れる自信がなかったから。」
「そういうことね…でも。」

ふと、顔を下に向ける。
そこには無意識のうちに抱えている武蔵ちゃんが。
そう、知らぬ間に俺は

「こうやって抱えられるのは…その…少し、恥ずかしいかななんて…。」
「…!」

俗に言うお姫様抱っこをしていた。

「あ、ああいやその!ごめん!!」
「待って!バランス崩さないで!!」

自分のやらかした大胆な行為にものすごく恥ずかしくなってくる。
身体を触ってる、武蔵ちゃんの腕、腰、それにお姫様抱っこしてる?武蔵ちゃんを?
なんでそんなことした?いや、だってこうやって跳ぶにはこうするしかなかったし…。
いやそれよりも!

「!」

さっきも言ったけど俺はあくまで"跳んだ"だけ。
飛行ではない。跳び上がって滑空しているだけだ。
当然俺には羽なんか生えてないしジェットなんてものもない。
ジャンプすれば着地するように、後はもう落ちるだけだ。

「ま、待っ…!」

計算上なら町に着地する予定、だった。
ただどう着地したらいいかなんて全く考えてなかった。
さらに、自分のした事に慌て、空中でバランスを崩しこのままでは町中ではなくどこに落ちるか分からなくなる。

「大和くん待って!落ちるから!このままでいいから!」
「え、で、でも!」
「いいから!着地すること考えて!」

ナイスアイデアを考えついた、なんて思ったけどとんでもなく馬鹿な作戦だった。
このままでは地面に叩きつけられてしまう。
そう思い咄嗟に武蔵ちゃんを庇うように抱え、街の付近へと不時着した。


?


「お許しを…どうかご慈悲をお願いします代表!どうか殺さな」

一方その頃、
葛城財団本部。

ビルの頂上にいる代表はこれまでに無いくらい不機嫌であった。

「ったく…どいつもこいつも役立たずのチンカス以下じゃねぇか。」

だだっ広い部屋の中央には積み上げられた死体の山。
これらは全て実働部隊の者達であり、また武蔵と大和を追跡していた者達であった。

葛城財団は一度の失敗も許されない。
実働部隊は何度も何度も追っ手を差し向けたが、その結果はどれも撃退、もしくは逃げられた。
つまりは失敗。どれだけ代表に理由を述べても、状況を説明しても失敗は失敗。
だからこうして、無慈悲に虐殺される。

「てめぇもだな…?」
「ひっ…!?」

端で待機
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