第一話 カルネ村(前編)
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確か、クリスマスにログインしたプレイヤーに運営から強制的にプレゼントされる代物で、所持している事=非リア充確定の悲しきアイテムである。
「知ってるなら聞かないで下さいよ」
「いやぁ、だって僕はクリスマスも仕事してて貰えなかったので。12回目のクリスマスは迎えられなかったからなぁ......」
「ぼっち確定アイテム欲しがるなんて相当ですよ」
「ははは。......話は変わりますが、この世界の通貨とかってYGGDRASILLと同じなんでしょうか?」
「分かりません。同じであれば、お金に困る事はないとは思いますが......」
村に着くと、数人の騎士がデスナイトに蹂躙されている最中だった。
全員殺す前に、モモンガはデスナイトを静止させる。
「そこまでだ。デスナイトよ」
村人達も騎士も全員がこちらを向いている。
「お初にお目に掛かる。我が名は......そうだな、アインズ。アインズ・ウール・ゴウンである。
君達には生きて飼い主に伝えてもらう。この辺りで騒ぎを起こすなら、次は貴様らの国にも死を告げてやる、とな」
地面に降り立った二人を見て、騎士達は足を震わせていた。
「行け!そして確実に我が名を伝えよ!」
モモンガがそう言うと、蜘蛛の子を散らすように騎士達は撤退していった。
その後、ナバナとモモンガは金銭目的で村を助けたという名目で朴訥な村長夫妻と話をした。
モモンガとナバナは僻地で研究していた世情に疎い魔法伝道師(マジックキャスター)とその弟子という事で信じてもらえた。
僻地から出てきたばかりのタイミングで村人が襲われているのを見て、助けたと言って先程の少女二人を村長に見せると、すぐに話を聞いてくれた。
この村はカルネ村といい、長閑な村だった。
悪く言えば、自衛手段の無い能天気な村。
近隣に【森の賢王】率いる多くの凶悪な魔獣が跋扈する森に近い事もあって、冒険者が寄り付かず、外敵から攻められた経験がなかった為、自衛手段がなかった......というより、自衛手段を持たなくても困らなかったといったほうが正しい。
村長に話を聞いてわかった事は現時点で3つ。
@この大陸には大きく分けて3つの国があり、それぞれ【リ・エスティーゼ王国】【スレイン法国】【バハルス帝国】という名前らしい。
このカルネ村は【リ・エスティーゼ王国】内で、領土範囲的にナザリックがある場所も【リ・エスティーゼ王国】にあるようだ。
南北に広がる巨大な山脈を挟んで隣接する【バハルス帝国】と両国との国境を挟んで南方に【スレイン法国】があるらしい。
Aこの世界の通貨は独自で、YGGDRASILLの通貨は使えない。金としての価値はあるが、正体不明の金が出回ると不都合が多い為、金貨を溶かして延棒にすると言った手段は取るべきでは無
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