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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第92話:希望を掴む為に
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「……だけど未来、こんなやり方で創った世界は、暖かいのかな?」
そんな響を想う未来の言葉に対し、響が導き出した答えは否だった。
「私の一番好きな世界は、未来が傍に居てくれる、暖かい『陽だまり』なんだ」
「でも、響が戦わなくていい世界だよ?」
未来はなおも響が戦わなくて済むという事に拘るが、その時点で2人の間にはすれ違いが発生している。
「例え未来と戦ってでも、そんな事させない」
「私は響を戦わせたくないの」
未来も頑なだ。半ば洗脳に近いとは言え、彼女の響を想う心は本物と言う事だろう。その心を利用されただけで。
「ありがとう。だけど私、戦うよ」
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
響は唄う。友を救う為に――――
ガングニールを纏い未来と対峙する響を、切歌を前にしながら颯人は横目で見ていた。
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