143 機械の攻略法
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「わ、儂も行く〜!」
フローレンスと友蔵はまる子のいる部屋に向かった。
「まるちゃん、この日も寝坊してるの・・・?」
かよ子はズボラな少女が心配になった。
「かよちゃん、まるちゃんって結構寝るのね」
りえが聞いてきた。
「いつもこんな感じだよ。学校でも遅刻ギリギリで来るんだ・・・」
「へ、へえ・・・」
ようやくまる子が現れた。
「こんな大事な時に寝坊しませんでください」
「ご、ごめんなさあい・・・」
まる子はフローレンスに叱られて空いている椅子に着く。
「それでは皆様、改めましておはようございます。朝食をお楽しみ下さい。朝食が済みましたら本格的に動き始めます。では、いただきます」
皆は食事を始めた。かよ子はりえ達と談笑しながら食べ、杉山は誰とも話さず黙々と食べていた。冬田は大野の隣でもじもじしたまま、その快感に浸ってあまり食が進んでいなかった。一方、まる子とその祖父は自分の家じゃあまり食べられない朝食という事でありとあらゆるものを食べまくっていた。
皆は朝食を終えた。
「皆様、お食事の出発前に注意点を説明しますので支度が整いましたらまたこの場にお集まりください」
皆は解散し、それぞれの部屋に戻り、支度をする。暫くして皆、再度集まった。今度は今まで説明を担っていたフローレンスに代わってイマヌエルが喋り出した。
「皆様方、戦いに出かけられる前に一つ注意しておく事がございます。今、赤軍は貴方方のような異能の能力を使用できる機械を使用し、その一部を敵の世界の人間に与えてこの戦いを有利にしている状態です」
「機械って・・・。確か健ちゃんの能力を複製した機械ね」
ありは察しがついた。
「はい」
従弟はそれに返答した。その機械についてありが質問を投げかける。
「その機械について何だけど、壊す方法とかはあるの?」
「いい質問だよ。機械を持っている者に攻撃を仕掛けようとしても武装の能力による防御で相手に傷一つ負わせることは無理だ。だが、今できる事は一つだけある。それは、攻撃対象を機械を持っている相手ではなく機械そのものを狙えばいい」
「機械を狙う・・・、か」
「念力などが使える道具を持つ者がいれば相手がどこに隠していようが攻撃はできる。他にもう一つ・・・」
「もう一つとは?」
「私達は政府に偽の杖、護符、杯を渡した。昨日、政府はそれを赤軍との取引に用いた為、赤軍がそれを手にしている。彼らが偽物を使う事で計画を狂わせ、不具合が生じさせる仕組みだ。それによって機械の調子悪くさせるからくりを仕掛けておいた。ここまで出向く者はおそらくその事に気付いてはいないと思う」
(そっか、それならきっと倒せるよね・・・?)
かよ子はそう自信を持った。
「それではそろそろ出発の時ですわ。皆様、
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