第十六話 ゴールデンウィーク前にその二
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「それでよ」
「今も白なの」
「ブラもショーツもね」
上下共にというのだ。
「そうなの」
「私はそのこと最初から知ってるけれど」
「知らないと意外みたいね」
「そうね」
「それでお母さんもお父さんもね」
この二人もというのだ。
「どうもね」
「私のそうしたところはなのね」
「知らなくて」
それでというのだ。
「誤解しているみたい」
「まあね。誤解されていてもね」
「いいの?」
「おばさんとおじさんならそのうちね」
「わかってくれるっていうの」
「そう思ってるから」
だからだというのだ。
「特にね」
「困っていないの」
「これといってね」
「そうなのね」
「それでそのわかってくれる時がね」
誤解が解けてというのだ。
「来たってね」
「思ってるのね」
「ええ」
その通りだというのだ。
「よかったわ」
「そうなのね、しかしね」
「しかし?」
「いや、私は好きでやってるけれど」
そのファッションをだ、愛は明るく話した。見ればそのファッションは今もかなり派手なものである。
それでだ、こう言ったのだった。
「今だってね」
「派手よね」
「スカートもブラウスもタイツもね」
「アクセサリーも付けて」
「メイクだってね」
これもというのだ。
「そうだけれど」
「それでもなのね」
「下着は白だから」
それでというのだ。
「いいってね」
「いうのね」
「下着は大事よ、生地によって着け心地も違うでしょ」
「いい生地なら落ち着くわ」
「そうでしょ、それでこれはっていう下着なら」
愛は咲にさらに話した。
「私脱いでも凄いんですってね」
「そうしたなの」
「無言の自信も出て」
「いいの」
「堂々と出来るし」
例え見せるものでなくともというのだ。
「そうなのよ」
「成程ね」
「それで私は下着は白でシンプルで清潔な」
「そうしたのなのね」
「けれど質のいいものはね」
これはというのだ。
「選んでるわ」
「その脱いだら凄いね」
「それよ」
まさにとだ、愛は咲に笑って話した。
「そうしてるのよ」
「そういうことね」
「そう、それで服が乱れてると心も乱れるってね」
「制服の乱れはっていうわね」
咲はよく学校で言われているこの言葉をここで思い出した。
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