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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
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せるやつは許せない、なんて言ってたけどさ。お前がずっと泣きっぱなしじゃしょうがないでしょって話だよ。」
?
「ここ…だよな。」
姫路町から徒歩十分。
かつては雑居ビルだったであろうその廃墟は人のいない今でもそこに建っていた。
多少ボロボロだがしっかり建っている辺り倒壊の心配はないだろう。
さて、
「包囲完了です。ここからどうしましょう?」
周囲には自警団の方々が潜伏し、建物の方から何か出てくるのを待つことにしている。
しかし、ここで取引が行われるとか怪しいヤツが出入りしているとかそれは確定情報じゃない。
でも、僅かな手がかりにしても、例えそれが嘘だったとしても俺はもうあんな事を繰り返させない為にやる。
洗脳弾。
葛城恋の体液から作られたもので体内に入れられたサーヴァントはたちまち霊基を汚染させられ、彼の下僕となる。
言ってしまえば相手のマスターとしての権利を消失させ、こちらのものにしてしまえる強力な兵器。
製造方法は子安さんが財団の研究資料と共に焼いて実質封印。さらに製造元である葛城恋は死亡している為、もはや生産する方法はない。
だから、残っていたものがバカみてーな値段で取引される。
前に聞いたがそりゃ驚いたよ。オッサンの精液入り弾丸一発で高級外車が買えると来た。
しかしどれだけ高いとはいえ、人のサーヴァントを撃つ、それだけで奪えるんだ。
サーヴァントを持っていない一般人からしたらこれ程欲しいものは無い。
ましてや悪意を持った人間なら、尚更だ。
「待つ…って言いたいけどさ…。」
「動きはありません…人の気配はするのですが。」
さて、待つこと二十分。
あちらからの動きはなく、嘘ではないかと疑い始めたが巴御前は確かに人の気配はすると言った。
そしてここで痺れを切らしたのか、彼女は隠れていた瓦礫の影からスっと立ち上がる。
「巴さん!」
「虎穴に入らずんば虎子を得ず、とも言います。あちらが篭城するつもりであるならばこの巴、単身突っ込んで敵将の首をもぎ取ろうかと!」
「えぇ!?」
確かに巴御前ならやりかねない。
しかし相手の戦闘力は未知数だ。
もしかしたらサーヴァントを連れているかもしれないし、なにより…
「人間相手には無双できるだろうけどよ、もし…”洗脳弾”を持っていたらどうする?」
「…!」
あっちは洗脳弾の取引をしている。
つまり、持っていてもおかしくないし、持っていれば容赦なくやってきて巴御前に撃つだろう。
「し、しかし…そのようなものに当たる巴では…!」
「そうだよ探偵さん。何せ俺の巴さんはかーなー」
「あっちもそう思って万全の準備を整えてるだろうさ。だから奴らはきっと、絶対に避けられない隙を突いてくる。」
目の前でサーヴァ
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